こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

本日は

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

カルテル・ランド

 

 

という映画をご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

前回ご紹介させて頂いたボーダーラインは

 

とても衝撃的な映画。

 

↑日本では想像もできない

メキシコの麻薬組織との戦いを描いた

ボーダーライン

 

音譜ボーダーラインの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

 

 

メキシコの麻薬組織と戦おうとする

 

FBIの女性捜査官ケイトは

 

アメリカ国境に隣接する町フワレスで

 

奇妙なものを目にします。

 

 

 

 

 

 

それは

 

高架に吊り下げられている人の死体!

 

 

 

(((( ;°Д°))))

 

 

えっ!

 

 

なんで街中に

首吊り死体が放置してあるの?

 

 

 

 

 

 

愕然とするケイトに

 

事情を知っている仲間は

 

犯罪者を見せしめのために
吊るしておくんだよ!

 

と、何事もないように話すのです。

 

 

 

 

( ̄□ ̄;)



ここは、中世か!?

 

 

↑中世暗黒時代のヨーロッパでは

縛り首は良くある事。

(「グレート・ウォリアーズ 欲望の剣」より)

 

 

 

 

 

 

さらに、国境を出た後に

 

花火は好きか?

 

と言われて、遠方からフワレスを眺めた時に

 

迫撃砲らしき巨大な火花が

 

街中で炸裂するのを見るのです!

 

↑双眼鏡で見た先には

町の中で炸裂する閃光と爆発音が!!

 

 

 

 

 

 

いや。

 

これは中世じゃなくて

 

マッドマックスのような世界かも!?

 

↑メキシコは、こんな世界か!?

(「マッド・マックス 怒りのデスロード」より)

 

 

 

 

 

 

…けれど、このようなメキシコの描写は

 

果たして現実的なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

本日のカルテル・ランドは

 

そんな、メキシコ辺境で起こっている

 

麻薬カルテルと地域住民の戦いを描いた

 

衝撃のドキュメンタリーです。

 

↑アメリカと鉄板一枚で隔たれている

メキシコの辺境では

一体何が起こっているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

この映画の主人公は

 

小さな町のお医者さんミレスス。

 

 

 

 

 


彼は、町の人々に訴えます

 

 

 

 

自分たちで自衛しよう!

何もしなければ、奴らに殺されるぞ!

 

 

 

 

 

彼らの町があるミチョアカン州は

 

麻薬カルテルが乱立しており

 

カルテルの構成員たちによる殺人が

 

日常茶飯事となっているのです!

 

↑麻薬を作って売りさばけば大金持ちに!

 

産業が根付かなかったメキシコの辺境では

一番稼げる仕事が

麻薬組織に入る事なのです!

 

 

音譜ミチョアカン州の実情について詳しい
nappi11さんのブログはコチラ!
音譜

 

 

 

 

 

 

麻薬カルテルの一つであるテンプル騎士団は

 

街の住人たちに上納金を要求し

 

拒否した家の家族は

 

全員惨殺して首を転がし捨てていくという

 

凶悪な犯罪組織です。

 

↑転がっている実際の生首は

映画には登場しますが

ちょっとブログに貼るのは躊躇しますので

こんな感じでイメージしてください…

 

 

 

 

 

ミレススは、そんな現状を打破するために

 

町の人々で自警団を結成し

 

テンプル騎士団に対抗しようと訴えるのです。

 

↑俺たち自身で街の治安を守ろう!!

 

 

 

 

 


ミレススに賛同した人々は自警団に入団し

 

軍隊のような武装をして

 

街にやって来たテンプル騎士団のメンバーを

 

拘束し暴行を加えて追い出します!

 

↑もう犯罪組織には誰も屈しないぞ!

 

 

 

 

 


そんな自警団の活躍によって

 

街は平和になり

 

ミレススは救世主のような存在になるのです

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 


…でも、これって

 

警察や軍隊の仕事じゃないの?

 

 

 

 

 


えっと…

 

 

 

 

メキシコの警察や軍隊は

 

麻薬カルテルから賄賂をもらっており

 

住民の治安を守ってくれないようなのです!

 

↑治安を守ってくれない軍隊を追い出す

自警団たち!

 

 

 

 

 

ミレススたちは、周囲の街とも共闘し

 

ミチョアカン州全体から

 

麻薬カルテルを追い出そうと考えます。

 

 

 

 

 

周囲の街でも大歓迎されるミレススですが

 

彼らの自警団だって武装してますから

 

彼らの戦闘力は

 

麻薬カルテルと同様のものとなりつつあったのです。

 

↑俺たち自警団!

逆らう敵は皆殺しだ!!

 

 

 

 


そう!

 

 

気がつけばメキシコ辺境部の治安は

 

行政では制御不能な状態となっていたのです…

 

 

 

 

 


さて、自警団を拡大して犯罪組織の壊滅を目指す

 

ミレスス医師の行動は

 

果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

 

↑みんなのために活動したミレスス医師は

映画のラストでは

想像もつかないような状況に

追い込まれていきます。

 

 

 

 

 

 

治安を守るために暴力を肯定する。

 

 

 

 

 

 

一見正しいように見えるヒスパニックの行動原理は

 

気がつけば自警団自体を

 

暴力を抑止できない組織に変質させていきます。

 

 

 

 

 

 

そこに犯罪組織を抜けた人間が入り込めば

 

自警団自体も上納金を求めたり

 

麻薬カルテルから金を奪おうと考えはじめます。

 

 

 

 

 

 

 

ヒスパニックの人々は

 

暴力に対する精神的抑止力が低いために

 

良い事を始めたとしても

気がつけば暴力的になってしまう

 

という特性を

 

持っているのかもしれません…

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

暴力と愛で描かれた

白雪姫

 

というテーマで

 

ブランカニエベス

 

という映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑勢力を拡大しすぎた自警団は

行政に取り込まれ

正規の警察組織へと組み込まれていきますが

それは

自警団としてやっていこうとする人々を

迫害する存在となっていくのです。

 

そしてきっと

警察になってしまった自警団たちは

いつしか腐敗し

麻薬カルテルを擁護するようになるのでは

ないでしょうか。

 

メキシコの治安問題の闇は

とても深いのです。