ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年に御慰霊にお邪魔した時公開した記録です。
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

現在公開している御慰霊行の記録です
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

現在地 ソロモン諸島ガダルカナル州 勇川上流「丸山道」無名山中腹
現地時間 09:51  日本時間 07;51


山腹で休憩時、ロギノJRにあとどれ位でビッグケーブ(大洞窟)に着くのかと訪ねるも「もう少しだ」と言うだけでどうも要領を得ない。
サイクロンによりいつもと違うルートを来ているようでロギノJRも真顔でルートを探っているようで不安な事この上ない。

黙ってついて行くしか選択肢は無いので道無き密林を黙々と歩く。

少し開けた処でタコの木に似た大木とK隊員


山腹から洞窟までロギノJRを追うのに精一杯でSDカードには此の一枚しか画像が残っていなかったが・・・写しても木と葉だけしか被写体は無かったように記憶する。

そして洞窟らしき穴が・・・
応!! 此れがビッグケイブ(大洞窟)か・・・?

↑ノニ氏の立つ位置から振り返って一枚↓


ビッグケイブ(大洞窟)と表現するには少し小さいような・・・

先を行くロギノJRが 「ピッグケイブ カムヒア」

さもあらん 
もっと大きな洞窟があるのだろうと後を追うと・・・
↓ビッグケイブ(大洞窟)の入り口


時に 現地時間 10:32  日本時間 8:32

大きさを写真で伝えるのは困難だが↓ウナギの寝床のように奥に延びているのではなく開放感のある洞窟でありました。


中は幻想的な雰囲気・・・


レリック(戦争遺物)は一つも発見されず掘り起こした形跡も無い。
小銃弾を発見した丸山道の本道、勇川=ホワイトリバーの清流から約二時間。
疲弊し尽した傷病兵が果たしてこの洞窟まで雨風を凌ぐために登り得たのだろうかと疑問も残る。

ロギノJR曰く
「此の地で百柱を超える御遺骨が発見された」との事。
沢山を表現してハンドレッドを使った節があるが、多くの傷病兵が此の地で冥府に旅立たれた地である可能性は否定出来ない。
さらに彼は言う。
「日本軍将兵をガ島西端へ追い詰めた後、此の「丸山道」で米軍は掃討作戦を実施し路傍まだ息のある日本軍将兵を殺戮した」と・・・
日本側の資料からは生存者が存在しない為であろう彼の言う掃討作戦の記録は無い。
そして米軍資料からも「丸山道掃討作戦」を発見に至らない。


大洞窟の入り口にミニ祭壇をこしらえ

ブロ友さまから託された羊羹とお米・日本酒をお供えし煙草に火をつけ・・・

御焼香 海ゆかば 読経 合掌

瞑目すれば洞窟内に臥し並ぶ疲弊し尽くした将兵の姿が浮かんでくる・・・
南冥の密林、丸山道で草生す屍となられた御英霊の御冥福を祈念申し上げました。



現在地は↓ 09 27.506S, 159 54.088'E ←グーグルアースにコピペタして戴けましたら案内して貰えます。

ロギノ氏宅を出発したのが
現地時間 06:52  日本時間 04:52
洞窟で撮影した時間は
現地時間 10:32  日本時間 8:32
凡そ三時間半の道程であります。

自分が作成した仮定「丸山道」に書き込むと↓こうなりました。

「丸山道」のほんの入り口付近ではありますが・・・
鉈と小銃弾を発見した位置は「丸山道」であることは間違い無く仮定「丸山道」より大分西方である事が判明致しました。

2012年にお邪魔した時はGPSを持参しなかったので何処をどう歩いたのか帰国後大いに悩み悔やんだのでありますが、今回はGPSさまさま正確な位置を捉える事が出来たのであります。

いつの日にか「丸山道」を踏破し正確なルートを残す事が出来ればと妄想は膨らむのでありました。


つづく


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 公式ブログ。
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