ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年に御慰霊にお邪魔した時公開した記録です。
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

現在公開している御慰霊行の記録です
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次


現在地、ソロモン諸島、中央州、ツラギ戦跡・地主さん宅近くの機銃位置

防空壕群の位置が幾分違っておりましたので訂正させて戴きました。


タナンボコ島地主さん宅近くの機銃陣地跡地を後にし・・・


坂を下ると


周囲は畑で・・・


此れはタロイモか・・・



途中、民家脇に鉄の燃料タンクらしき物が・・・




さらにその脇も鉄の残骸が・・・


角度を変えてもう一枚


サイモン氏に此れは何かと訊ねると

米軍の戦車の天蓋だ

との事である。


自分の勉強不足かも知れないがツラギ地区で米軍戦車が攻撃に加わったという記録を目にした事が無い。
あの小さなタナンボコ島では二輌の戦車が攻撃に加わり、丸太や鉄材をトラックローラーゆスプロケットに突っ込み動けなくさせて火をつけたボロ布で炎上させたが、戦い終わってその戦車の周囲には二十数名の御遺体があったとの記録はある。


昭和17年8月7日ガダルカナル向け上陸舟艇に積み込まれるスチュアート軽戦車



然しツラギでの戦車の記録は・・・目にしたことがない。

そもそも日本軍生存者の記録は存在しないのだから米軍側の記録を辿るしかなく、翻訳紹介されていないだけで英文記録では存在するのかも知れない。


怪しい翻訳結果を表示するグーグルクロームで「stuwart tank tulagi」と検索すると・・・
http://www.libertyreferences.com/marine-light-tanks-first-action-at-guadalcanal.shtml
↑ウェブサイトに少しだけ記述があった。
戦車は最初にツラギへ上陸し8月7日13:15ガブツ上陸、その後タナンボコ攻撃に加わり1輌が日本軍の小火器攻撃を受け破壊され周囲には42名の日本兵が倒れていた
ようなことが既述されているような気がするが・・・英語力が(ノ_-。)



経年による為なのか戦車の天蓋にしては薄い鉄板のように見受けられるが・・・もし戦車の天蓋だとすれば自分にとっては大発見であるが真相を確かめる術を持っていない。



さらに歩を進め・・・

椰子の樹に看板が掛かっているが「此処より政府管理地」というような意味らしい。

谷間を進み正面に大きなタコの木


木に向かい右側、東側の崖裾に防空壕が口を開けていた


さらにもう一つ・・・


GPS係K隊員の計測結果は  09 06.605S, 160 09.277'E
↓此処である。



周囲の位置関係と重ねると↓こうなった。


昭和17年8月8日、米軍が最期の攻撃を行ったとする地点を示した写真

FINAL ASSAULT OF 8 AUG AGAINST CAVE-LINED RAVINE.
8月8日、洞穴の並ぶ渓谷に対し最終突入(怪しい翻訳)



現在地の防空壕がツラギ守備隊の最期の拠点であったことは間違いなさそうである。

ツラギ守備隊とは第84警備隊(司令・鈴木正明 中佐)約400名(軍属含む)

8月7日米軍奇襲上陸から組織的かつ連繋の取れた守備が行われたとは考えずらい。
恐らく各個現在地死守的な戦闘だったのではないだろうか。

↓防空壕近くで咲いていた名も知れぬ花



7日の夜には四組の斬り込み隊が夜襲をかけたとされる。
8日の米軍の最終突入が行われた時、この谷間には・・・

独歩不能の負傷者たちが自決用の手榴弾を手に現在地を墓所として待ち構えていたのではないだろうか・・・


降り続く雨の為、携行祭壇を出し御焼香することも出来ず・・・ただただ黙祷する場面でありました。


つづく


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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