ガダルカナル戦書籍一覧


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↓ガ島中央戦跡要図

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

西山日誌38 より続いております。

また、小川陣地の同日亀岡日誌もご参照ください。


第38師団歩兵第228連隊 
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌


十二月十九日 土 晴午後時々雨   ガ島上陸45日目
兵達の顔を見る。
何れも青くジャングル生活に疲労せるものの如く目のみ光れり。
されどその士気は毎朝奉読し奉る軍人勅諭、戦陣訓そのものなり。
予亦その高揚に努む。
死すとも頑敵を撃滅せずんば已まず。
兵等は予を中心に頑として努め努む。
副官以下の奮闘、兵の誠。
雨の森に濡れそぼけ食なく餓えつつも尚銃を執り撃つ頼もしさ。
必ず勝つべし。
予は軍衣破れ靴は磨り切れたりと※○も尚々皇軍精神は灼熱陽の如きものあり。
ガダルカナル Guadalcanal

   破れ衣のひげほほえみてかぶりしむ
昨夜一晩中雨。
湿気のためか「トカゲ」壕に這り込み来り。
時折、胸に顔、口と落ちくるに閉口したり。
今朝アウステン山並方銃撃、敵機の旋回猛烈なり。
岡部隊正面に昨日敵の一部進出し来れるを痛撃せるため、敵本朝飛行機援護のしたに戦死傷者の収容を実施しあるものと判断す。
敵はアウステン山に対し活発に活動し砲撃、銃撃、盛んなるも我軍゜の持久堅陣には歯のたたざるものの如し。
昨日の雨晴れて快適なり。
   こぼれ陽を浴びてひげそる勇者あり

壕内のトカゲ
歩16小川陣地長谷川様のお話
ある日壕にトカゲが入って来た。
食無く苦しい時期ではあったが捕獲して食べようとは思わなかった。
トカゲが壕内に居ると云うことはトカゲが此処を安全と判断したからではないか。
またトカゲはヤモリに通じ家を守ると云われるので暫く同居した。

西山少佐もまたトカゲを食べようともせず、外へ出そうともしていない。
もしかすると同じ胸中だったのかも知れない。
しかしトカゲの来訪が飢餓の絶頂、翌一月であったとすれば・・・

アウステン山攻略の為切り開かれた輸送道
ガダルカナル Guadalcanal

12月19日アウステン山を攻撃する米軍の記録
(日本軍呼称アウステン山⇔米軍呼称オーステン山)
三機の急降下爆撃機(SBDの)は、12月19日07:25から07:35にオーステン山の日本軍陣地に空爆と機銃掃射を加えた。
この空からの援護に続き第三大隊の前400ヤードへ5分間砲撃を実施。
ライト大佐と第二百四十六野戦第三大隊リエゾン中隊はその後第三大隊の前のジャングルに西へ進出。
0930ライト大佐は、敵の機関銃の火に胸を撃たれた。
第三大隊の兵士は、ライト大佐の応急処置をするためにその場にとどまったが、敵の機関銃は応急処置を妨害した。
ライト大佐をなんとか第三大隊のラインまで救出するも彼は正午失血死した。

ライト大佐の戦死が確認された時、大隊の幹部ルイL.フランコ中佐は次の戦闘を想定した。
ライト大佐の後を引き継いだフランコ中佐が第一線に到着後すぐ次のパトロール隊を組織した。
パトロールは、リエゾン中隊によって実施された。
パトロール隊の前面はの日本軍の機銃掃射で覆われた為、前方へ再度砲撃を加えた。

この日第三大隊は敵陣の奪取に失敗した。
日本の小銃手は隠蔽された塹壕から射撃を行い部隊の進出を妨害した。
日本兵は渓谷をすり抜け我が軍陣内に潜入し、ヒル35近くの弾薬補給部隊に攻撃を加えた。

17:00で隠蔽された塹壕より突如敵機関銃の射撃が開始され、大隊指揮所、救護所、および弾薬輸送隊を驚かせた。
同時に、少なくとも二人の敵小銃手が、コマンドポストに発砲した。
本隊が急いで一帯の掃討を行ったがコマンドポストは18:30まで危険な状況だった。


アウステン山を攻撃する米軍の輸送に協力するネイティブ
ガダルカナル Guadalcanal

米軍の記録を翻訳してみましたが・・・
怪しい英語力なので正確とは言えません。
参考程度に止めて戴けましたら幸いです。
米軍の攻撃目標は福岡第124連隊の持久ライン、アウステン山シーホースと思われます。



つづく


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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