ガダルカナル戦書籍一覧


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2月6日にソロモン諸島で発生した地震と津波は深刻な被害をもたらしております。
日本・ソロモン友好協会さんでは被害状況の新着情報とともに義捐金を募集されております。
大戦中戦場となりながらもソロモン諸島は大の親日国です。
ご協力のほど宜しくお願い申し上げますm(_ _)m


↓ガ島中央戦跡要図

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

西山日誌19 より続いております。


第38師団歩兵第228連隊 
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌


十一月三十日 月 晴午後雨 ガ島上陸26日目

最近敵は後方攪乱射撃を主とし一般に攻勢気分低調なり。
夜十五榴により盲目射撃、損害なきも折角の夢を驚かせ眠れざるは遺憾。
昨夜小林中尉遂に戦死す。惜しき青年士官を失う。
今暫し待て。必ずや小林の仇、敵を撃滅すべし。
大益中尉又々負傷す。今度は膝関節盲貫にて活動不能との事、而も敢えて後退せる(ざる?)由。静かに敢闘を祈る。
今薄暮伊東部隊の「イヌ」急襲大いに期待す。
駆逐艦により糧秣揚陸さるの報を聞く。
久しぶりに午後雨。
永らく晴天にて雨を望み居たるも降り出すと実に陰気なり。
壕中殊に狭溢。
入口より眺むる雨にぬれたる森林。幸先日の雨に失敗し壕の補強作業功を奏し雨洩少なく居ることを得。
十六時二十分より奇襲、雨のため或は好結果ならんか。
敵は今や全く砲撃もなく敵機も飛ばす。
雨休みの態。
奇襲部隊(稲垣部隊第八中隊藤田隊)は大変なる苦労ならん。
大成功必○○○○○63-2ふべきか
成功を祈るや切なり。
   繹然と○63-1生す藤に雨しずく





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同日、海岸線小川陣地を守る歩兵第十六連隊
第三機関銃中隊長亀岡隆夫中尉の日誌 ガ島上陸48日目
熊倉直哉再び負傷し後送す。
其の他中隊全員異常なし



同日、見晴台を守る歩兵第二二八連隊
第十中隊長若林東一中尉の日誌 ガ島上陸26日目

昨夜は又全面的に砲撃をなす。
其の目標確たるもの無く、唯徒に爆薬を浪費し鵞島の渓谷を賑わすのみなるは笑止なり。
然れども情報によれば、敵は砲爆撃の重点を後方コカンボナ貨物集積場方向に指向しあるものの如く、該方面は昼夜を問わず攻撃熾烈なりと。
又敵は昼夜を問わず哨戒厳重にしてエスペランス、タサファロング海岸方向は、一刻も眼を離たずと見晴山より展望するも、最近敵機の活躍は、其の前面の敵よりも後方の輸送船、又ショートランド゜、ラバウル方面の基地に指向せられあるが如きを明瞭に観取せらる。
然して第一線は逐次整理しつつマタニカウ右岸前進陣地の線に後退す。
予察するに、敵は我が後方を完全に絶ちて所謂持久兵糧攻めの策に出で、我が窮極に達せる時期を見て攻勢に出でんとするの企図を有するにあらざらるか。
然らば笑止これわが欲する所なり。




同日、アウステン山ギフ高地を守る歩兵第二二八連隊
第二大隊稲垣大隊玉砕記より

第一回糧秣受領隊(第二機関銃中隊与語准尉指揮)は朝食をとることなく軽装にて大隊本部に集合、一日分米一合を携行して海岸の集結地に向かった。
同時に各隊患者後送の任務も兼ねた。
午後沛然たる雨・・・
煙雨が低迷し始めて砲兵の観測が困難となり、元来使用弾薬数が僅少であることも重なって砲兵の射撃効果に大きな期待はかけられなかった。
「イヌ」陣地の急襲は予定通り16:30砲兵の一斉射撃とともに開始され、土井部隊も堺部隊も射撃による支援を始めた。
イヌ陣地急襲部隊には第八中隊長藤田巌中尉(五十三期)の指揮する同中隊が選ばれ、薄暮を利用して出発した。



赤字※63の部分解読できませんでした。
お解りになられる方が居られましたら御教示くださいm(_ _)m
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
つづく


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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