『さくらの7日間戦争3日目 ~Gatoh-Move Japan Tour.121~』
☆2014年8月9日(土)
市ヶ谷チョコレート広場
観衆50人(満員)
◆第1試合 『ガトヌン・クライマックス』 一回戦 5分一本勝負
○「ことり」(0分6秒、腕ひしぎ逆十字固め)北沢ふきん×
ワンデイ・トーナメント『ガトヌン・クライマックス』。まずは昨日、シングル初勝利を宣言したふきんが「ことり」との一回戦。
入場から気合いの表情のふきんはいつものように大声で握手を求める。
ゴングと同時に突っ込むふきんだが、「ことり」は鮮やかな体落とし。すかさず腕ひしぎ逆十字固めに入ると、一瞬で極めて、ふきんがタップ。
◆第2試合 『ガトヌン・クライマックス』 一回戦 5分一本勝負
○さくらえみ(4分1秒、逆さ押さえ込み)小林香萌×
我闘雲舞初参戦となる小林。マヒストラルを得意としていることに、さくらが逆恨みをしているらしい。
まずは腕の取り合い。「素早いさくらー」とさくらが自分で言いながら動く。さくらは観客に押してもらうアシスト付きのタックルで小林を倒すと、背中を引っ掻くさくらえみ斬り。
さくらのチョップをかわした小林は、お客さんに押してもらってのタックルでさくらを倒し、市ヶ谷初登場ながら順応力を見せる。さらにドロップキック3連発を放ち、窓からヒップドロップでダイブしてカウント2。
3分が経過し、マヒストラルの仕掛けあいから小林がプレンバスター・ホールド。さくらは、さくらえみ70キロを連発すると窓にのぼり、冷蔵庫爆弾で飛んだが、小林がかわして自爆となる。
すかさず小林がマヒストラルを狙ったが、さくらが回転をつぶしてフォール。これは返した小林だったが、さくらは逆さ押さえ込みから、マヒストラル一閃。
年季の違いを見せる一発で小林を仕留め、マヒストラル対決を制した。
◆第3試合 『ガトヌン・クライマックス』 一回戦 5分一本勝負
○チェリー(2分6秒、春夜恋)帯広さやか×
両者、ゴング前から頭をつけて睨み合い。チェリーのコールの時に、帯広がドロップキックを仕掛けゴング。
帯広は首固めから窓に上るが、チェリーが下から「落ちろー」と帯広の首を絞める。帯広は地獄突きで脱出し、ミサイルキックを放つ。
チェリーは腹パンチから「どっこいしょ」と大外刈り。しかしフォールにいくところを帯広が切り返して逆にフォール。帯広はダブルチョップを連発するなど、攻撃の手をゆるめない。
帯広マジックもきまり、あわやのカウント2.9。帯広は続いてバースを狙ったが、そこを狙っていたかのように、チェリーがタイミングよく春夜恋で丸め込み、カウント3。
◆第4試合 『ガトヌン・クライマックス』 一回戦 5分一本勝負
△里歩(時間切れ引き分け)豊田真奈美△
※規定により里歩が準決勝進出
市ヶ谷初登場のビッグネーム、豊田真奈美。黒いガウンで入場すると、客席がどよめく。豊田は里歩の頭にポンと手をのせる余裕のしぐさから「暑いねぇ」とつぶやいて笑いを誘う。
里歩の握手に豊田が応じてゴング。里歩が突っかかってエルボーを打ち込んでいくが豊田は微動だにせず。里歩は豊田の足をとろうとするが、倒れない豊田。
スクールボーイを繰り出した里歩だったが、豊田が上にのしかかる。体重差でこれだけでもピンチの里歩は、なんとか豊田のフォールを返す。
客席の里歩への応援の声に「お前ら、なんで里歩の味方なんだよ」と怒る豊田。ダブルアーム式にそのままカナディアン・バックブリーカーで軽々と里歩を持ち上げ、客席に落としていく。
里歩のスクールボーイをつぶした豊田は、窓枠に里歩をすえつけてのドロップキック。豊田のボディスラムからのフォールも里歩は必死に肩をあげていく。
3分経過。里歩は回転エビ固めからのフットスタンプで反撃。窓に上り、フットスタンプを落とすも、豊田がかわし、ここで豊田は市ヶ谷の狭いマットでローリング・クレイドル。
残り時間1分。豊田は客席の椅子からドロップキック。さらに窓にのぼろうとするが、のぼり方に戸惑っているところ里歩が場外に落とそうとする。
残り時間はわずかだが、里歩はエルボー、ニー、そしてそうまとうも打ち込み、攻勢に出る。窓からフットスタンプも成功させ、カウント2。
そしてここで5分時間切れのゴング。規定により、キャリアの浅い里歩が準決勝進出となる。安堵と喜びと表情の里歩を、豊田はハグして健闘を称えた。
◆第5試合 『ガトヌン・クライマックス』 準決勝 10分一本勝負
○里歩(2分57秒、オーバー・ザ・窓枠)チェリー×
里歩が残り「このままいきます」とアピールしたため、準決勝の順番が変わり、チェリーが入場。チェリーは「あいつ、疲れてるぞ。絶対に疲れてるだろ」と執拗にアピールするが、どうやら息を切らしているのはチェリーのほう。
ゴングが鳴ると、チェリーは里歩の口と鼻をふさいで息をさせないという反則。レフリーの田村が反則カウントをとると「なんで反則なんだよ」とチェリーは逆切れして抗議する。さらにチェリーは里歩の足の甲を何度も踏みつけ、場内はブーイング。
里歩はドロップキックからスリーアミーゴスで攻守逆転。里歩が窓に上ると、チェリーは本部席の木槌を奪い、それで里歩の足の甲を叩こうとする。里歩がうまくかわし、逆に木槌を奪うと、チェリーの頭を叩く。
里歩のニーアタックをかわしたチェリーが、掟破りのニーアタックから「おー、おー、おー」とポーズをとるも、客席からは「えぇぇー」の声。
互いにノーザンライト・スープレックスを仕掛けようとする攻防から、チェリーがフロント・ヘッドロックへ。しかし里歩は強引にそのまま後方に投げ、カウント2。
里歩のフットスタンプをかわしたチェリーが、背後からニーアタック。ここでチェリーが熟女でドンを狙うが、ことごとく里歩がかわす。
さらに里歩は、熟女でドンをかわした勢いでグルグルとチェリーを回し、目の回ったチェリーをそのまま窓際にすえる。そこにドロップキックを放つと、チェリーは場外に転落。
オーバー・ザ・窓枠の特別ルールにより、里歩の勝利となった。普通に場外に落ちていたチェリーだが、なぜか「落ちていない」とレフリーの田村に抗議して、田村は戸惑わせていた。
◆第6試合 『ガトヌン・クライマックス』準決勝 10分一本勝負
○さくらえみ(2分50秒、ラ・マヒストラル)「ことり」×
「ことり」は気合いをいれるが、さくらは冷静な表情。
まず「ことり」が手四つに誘う。さくらが手を出したところ、「ことり」は一本背負いから腕ひしぎ逆十字固め。一回戦の秒殺劇の再現を狙った「ことり」だったが、さくらが必死にエスケープ。
「ことり」は腕を取って投げると見せかけてワキ固めという頭脳プレーで、さらにさくらの腕を狙う。
「ことり」がエルボーを打ち込み、さくらのエルボーは全て腕でガード。ならばとさくらは腹パンチをみまうが、「ことり」は壁の反動を使ったカウンターエルボー。
さらに「ことり」は巴投げでさくらを壁にぶつけると、窓からフライング・ボディアタック。しかしフォールに入らず、腕絡みでさくらを絞りあげ、執念の腕殺しをみせる。
さくらの攻めをことごとくかわす今日の「ことり」。卍固めにとびついたかに見せて、そのまま腕ひしぎ逆十字に入り、狙いはさくらの腕一本。
「ことり」はクロスアーム式のハングマンズホールドをみせ、ドロップキックを放つ。マヒストラルへの伏線となるさくらの低空キックもジャンプしてかわした「ことり」は回転エビ固めを鮮やかにきめて、カウント2.9。
続けて「ことり」は飛びつき回転エビ固めを繰り出すが、さくらが回転して逆にフォール。「ことり」が肩をあげたところに、さくらが電光石火のラ・マヒストラル。
伝家の宝刀でさくらが決勝進出をきめる。「ことり」は悔しそうな表情でさくらをにらんだ。
◆第7試合 『ガトヌン・クライマックス』決勝戦 15分一本勝負
○里歩(5分30秒、片エビ固め)さくらえみ×
※そうまとう
さくらがそのまま残る。「今こそさくらコールを」と大の字になってコールを求めるさくら。
里歩が入場と同時に走りこんでのドロップキックで奇襲。さらに回転エビ固めからドロップキックでさくらを窓から落とそうとし、里歩が一気に勝負を決めにかかる。
エルボー合戦は里歩が押し込み、さくらを滅多打ちに。さくらはカウンターのドロップキックから、さくらえみ70キロを放つが、里歩がヒザを立ててカットする。
里歩はさくらを窓枠に据えると、自らも窓にのぼり、さくらの腰にフットスタンプ。そのままダイビングフットスタンプもきめ、カウント2。
里歩のそうまとうはさくらがかわし、里歩は両ひざを壁に自爆。さくらがダブルアーム式背骨折りから「さくらえみ70キロ」と叫んで、その場でトルネード式にボディプレスをあびせる。
さくらのバックブリーカーは、里歩が強引にパワーで押し返して跳ね返す。里歩はカウンターでニーアタックをズバリときめるも、カウントは2。
さくらはトラースキックから、ケフラトーラコンヒーロ、冷蔵庫爆弾と畳み掛ける。里歩のくるくるリボンも振り払い、ダブルアーム式に持ち上げ、前に落とすフェースクラッシャー。
続いてさくらは掟破りのそうまとうを狙ったが、里歩がかわし、逆に本家そうまとう。もう一発、里歩がそうまとうを放つところ、さくらがかわしてマヒストラルにむ入るが、それを里歩がつぶしてフォールにいくという目まぐるしい展開に。
里歩がノーザンライト・スープレックスにいけば、さくらは強烈な水平チョップ。里歩がマシンガン気味にチョップを打ち返すと、さくらは水平チョップからタイガー・ドライバー。しかし、里歩が反転して逆にフォール。一進一退のシーソーゲーム。
5分が経過し、ここで里歩がそうまとうを成功させると、窓にのぼる。そして窓からダイブしてのそうまとうがジャストミート。さくら返せず、カウント3。
2014年ガトヌン・クライマックスは里歩が豊田、チェリー、さくらと撃破し、優勝を飾った。
◆エンディング
座談会で小林が「最後はマヒストラルで負けたわけじゃない、腕のロックが外れていた」とアピール。さくらは「だったら今日の決まり手は逆さ押さえ込みってことでいいよ。今度やったら完全にマヒストラルきめてやるからなっ」と言い返し、さくらvs小林のフィニッシュは逆さ押さえ込みということになる。
豊田は「リングのないところで試合をするというのはいつもとちがって慣れないけど、お客さんが一体になって盛り上げてくれてありがとうございました」とコメント。
チェリーは最後まで「私は場外に落ちていない」と白々しい発言を繰り返していた。
優勝した里歩が、渡された賞金をあけると、見慣れない紙幣があらわれる。さくらから「優勝賞金は300バーツ。日本円にして1000円です」と説明される。
これに、里歩より先に豊田が「私が優勝しても1000円だったの?」と抗議。さくらは「1000円と言ってもタイならタクシーに10回乗れる」と主張するが、豊田は「そんなもの日本では価値がない」と反論。
「だったら、この300バーツを使えるよう、里歩をタイにつれていってあげなよ」と豊田。さくらは「ワイヤレスマイクや扇風機も買って、お金がない」と言い返すも、豊田が「もっと団体が大きくなっていくところをみんなも見たいんだから、里歩をタイにつれていきなよ」と言うと、客席からも拍手。さくらも折れて、時期は未定ながら里歩のタイ遠征を約束した。
最後に『スイミー!』を歌った後、里歩が「いつも、コールの時“我闘雲舞のセンター2013”と言われるのが、うっ、となる。センターは帯広さんだけど、今日のガトヌンクライマックスで優勝したので、我闘雲舞のエース、とコールしてもらえませんか」とさくらにお願い。