大当たりの幸せワイン・・ヴォギュエのシャンボール・ミュジュニー | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ シャンボール・ミュジュニー 2003

購入日    2005年12月
開栓日    2022年4月
購入先    ヴェリタス
インポーター サントリー
購入価格   11800円(税抜)

 

外食の機会が減っている上に、和食の店に行くことが多く、フレンチの店に行くことは少なくなった。

自宅では、決まったシャンパーニュ(タルランのブリュット・ゼロと

ベレッシュのブリュット・レゼルブ)と、決まった日本酒(白糸55)以外はほとんど飲まなくなった。

 

時々浮気心を出して、イタリアワインやマニアックな南フランスのビオワインを

スポットで購入して開けているが、完全にアウェー気分で、

1本1人で開けるのが苦痛なワインがほとんどだ。

 

もはや価格が高止まりしているブルゴーニュを新たに購入することはしていない。

今回開けたワインも、購入したのは17年前。

このブログを始めた頃に購入し、ずっとセラーに寝ていたものである。

 

このワイン、過去3年くらいのうちに開けたワインで、断トツに素晴らしい。

ろくでもないワインしか飲んでいなかったのかも知れないが(^^ゞ。

 

シャンボール・ミュジュニーの個性を体現している滅多に出会わない王道のワインで、

蠱惑的な香りと長く続く余韻、柔らかな舌触りとまろやかな酸など、あらゆる要素を纏っている。

ちょっとかび臭い、独特のヴォギュエ香は感じなかった。

 

状態は極めて健全で、今が飲み頃であり、あと何年も飲み頃が続くだろう。

これが村名畑なのだから驚く。

10年以上前にヴォギュエのミュジニーや1級ものを開けた記憶があるが、

今回のワインの方が上質である。

 

ヴォギュエの村名は、2000年代半ばのヴィンテージでも新しいヴィンテージでも

5〜6万円の値付けがされている。

もちろん今さらそんなものを買うつもりはない。

 

価格が高くなりすぎて、ブルゴーニュワインの感想を書いても

それを追体験できる時代ではなくなっているのだ。

この17年という時間は、ブルゴーニュワイン市場に大きな変化をもたらした、と言える。