デイリー白2本 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ドメーヌ・デュ・コント・アルマン ブルゴーニュ 2007
購入日    2011年6月
開栓日    2013年5月
購入先    ウメムラ
インポーター ファインズ
購入価格   2000円台

アルフォンス・メロ サンセール ”アン・グラン・シャン”  キュヴェV 2010
購入日    2013年4月
開栓日    2013年5月
購入先    フィッチ
インポーター ヴィノラム
購入価格   1980円

今日の日曜日は、2月に亡くなった恩師を偲ぶ会があった。
臨床の教室の同窓会に行くと、わたしの年齢なら上から1/4くらいの高齢グループに
入ってしまうが、今日の会ではわたしより年長者が90%である。

同期の悪友・盟友は、残念ながら国際学会に出張のため欠席であった。
われわれ2人は臨床科を飛び出して、恩師の元に大学院生としてお世話になった。
恩師の死で、1つの時代が終わったのだ、と感じた。

恩師夫妻はわれわれ夫婦の媒酌人で、久しぶりにお会いした奥様はお元気で、
とても嬉しかった。

「ずいぶんご活躍なさっているのね」
などと言って頂き恐縮したが、いつまでもお元気でいて頂きたい。

100人ばかりの会だったが、現職と元の阪大総長はいるわ、教授・名誉教授はゾロゾロいるわ、
大阪府下の大病院の院長・名誉院長もいっぱいいるわで、何とも重々しい出席者たちであった。

最年長は、2週間前の梅村聡議員の会で、1300人を前に「がんばろー」のかけ声をかけられた
大先輩のA先生である。
わたしの高校大学の先輩で、亡き父の先輩でもあり、御年94歳。

この先生の時間は15年前から停止していると思われ、いつ会っても15年前とちっとも変わらない。
この先生の存在が、どれほど多くの人に勇気を与えていることか。


さて、どちらも取り立てて特徴のないワインだが、ポマールとサンセールの違いはよく分かる。
畑だけではなく、ブドウ品種(シャルドネとソーヴィニオン・ブラン)の違いもあるが、
大仰に述べるほどのことでもない。

ヴィンテージが3年古いため、アルマンの方が少し丸くなっている。
サンセールは期待したほどミネラルリッチではなく、酸もほどほどで
ちょっと肩すかしの感がある。

ともあれ、2本とも価格からすると納得のいくワインである。
このようなワインを飲んでいても何の発見もないが、ついめんどくさくて開けてしまう。

ワインと向き合い、戦う?ことは相当疲れるのである。
ブルックナーの後期作品を聴くのが疲れるのと同じである。

今日の会では、マーラーの9番の第4楽章が鳴っていた。
ブルックナーと同列には語れないが、この曲もマーラーの中では疲れる方だ。

今後も新しいヴィンテージのグラン・クルを買い求めるべきなのか、
そろそろ前に行かずに考え直すべきではないか、と今日は少し思った。

わたしは大先輩の94歳のA先生のようにはなれそうにないし。