中途半端にgood・・ルーミエ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ 2004
購入日    2007年4月
開栓日    2011年8月31日
購入先    河野酒店
インポーター モトックス
購入価格   4600円

台風のため午後はヒマだったが、午前は普段以上に忙しい1日であった。
丁度良くほどほどに仕事ができる、という日は実は少ない。

さて、オフヴィンと言われながら、個人的には気に入っているヴィンテージである、
2004のルーミエである。
今気付いたが、こんなものを6本も購入していた。
あと何本あるかは,よく分からない。

今では滅多に売りに出ないし、ネットで出た瞬間に蒸発するから、
6本も買えたとは、4年前はまだ平和な時代だったのだ。

もしこれがフェイクワインだとしたら、今のわたしには見破れる自信はある。
最低ランクのルーミエであっても、ちゃんと特徴は出ている、と思う。

開栓すぐの抑制的な黒系果実のインパクト、どことなく漂う安定感、
開栓後の緩やかな酸化の具合、2日目3日目にも落ちない果実の底力、
どれを取ってもルーミエらしい。
ゆっくり酸化する粘り腰のワインなので、開栓後数時間~翌日が最もバランスが取れて美味しい。

開栓時期は相変わらず中途半端で、早すぎず遅過ぎる、といったところ。
どうせルーミエを開けるならシャンボール・ミュジニー村名の方が良いに決まっているが、
このACブルも悪くない。が、あらゆる点で中途半端である。

ブルックナーの4番を第3楽章まで聴いておしまい、という欲求不満が残る。
どうせなら、この曲で最も充実した第4楽章を聴きたい。
だったら村名を飲もう、ということになる。

今開栓して決して超遅過ぎないけれど、もっと早い方が良かったし、
これ以上置いても美しく熟成することも叶わなそうだ。
価格に見合うか、という話になると、
ルーミエを開けるのに、お金のことを言っちゃあいけません、と端から笑われそうだ。

裾ものにも手を抜かないルーミエの実力を知るにはもってこいだが、
ここまで払ってわざわざリピートするほどでない、というのが正直な感想。
ルーミエ信奉者でなければ、検証して面白いワインは他にあると思う。