見事な美酸・・ベレッシュ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ベレッシュ・エ・フィス エキストラ ブリュット レゼルヴ NV
購入日    2011年1月
開栓日    2011年2月12日
購入先    フィッチ
インポーター 豊通
購入価格   4480円

ラブワインさんに押されて、いろいろとりまぜ1ケースまとめ買いした造り手である。
これが最も安価でスタンダードのもので、まずお手並み拝見ということで開栓した。

色はややオレンジがかっており、泡は細かい。
インパクトの強い酸がパァッと口内に広がる。中途半端な甘さは無し。
ああ、これはドザージュゼロか、それに近いなあと思ったが、その通りだった。
購入先のフィッチのHPには、ノンドザとなっていて、ウメムラのHPには2~3g/lとなっている。

これは明らかに赤系ブドウが主のシャンパーニュである。
HPの情報によるとブドウ品種はシャルドネとピノ・ノワールとムニエが3分の1ずつで、
造り手はまだ20代の若者であるらしい。

まず思い出したのが、タルランのブリュット・ゼロで、酸のインパクトはよく似ている。
ただしタルランは、3年越しに開けていると徐々に丸くなってきて、
酸の牙がふにゃりとなってくるのだが、それは造り手の想定外の話だろう。

このベレッシュは、2005年をベースにリザーヴワインを30%ブレンドとなっているが、
今まさにフレッシュで酸のパワーに負けない果実の力が漲っており、
ラブワインさんを唸らせる力に溢れたシャンパーニュであることは疑いない。

ミネラル感が足りないか、といえばそれはそうで、シャルドネが3分の1であれば
致し方ないのかも知れない。

今回の購入価は破格で、これの5割増しでも納得のいくシャンパーニュである。
まだ1本目なので、あとがどうなるかは分からないけれど、
凡百のRMの中でも、1つ頭を抜いた存在と現時点では言っておこう。