線が細い・・ミュニュレの2001 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニュレ ニュイ・サン・ジョルジュ 1級畑 レ・ヴィーニュ・ロンド 2001
購入日    2005年1月
開栓日    2008年11月18日
購入先    ヴェリタス
インポーター ヴェリタス
購入価格   4180円

現在午後4時を少し回ったところだが、新幹線で熱海を通過しているところだ。
これから東京で1時間弱の講演を済ませ、とんぼがえりで帰阪する予定である。
うちに帰ると遅くなるので、今のうちに更新しておく。

新幹線のN700系車両では、座席にコンセントが付いていて、パソコンのバッテリー切れを
心配しなくて良いから便利である。

講演内容はもう固まっているが、東京の記者相手に、大阪弁のギャグが受けるか、
それが一番心配だ。
うどんのダシと同じで、どうも名古屋あたりから東では、笑いの質が違うのである。


良い造り手ならどんなヴィンテージだってそれなりのワインに仕立て上げてくる、というのは
本当だろうが、この造り手の2001はちょっと苦しそうだ。
決してできが悪いという意味ではなく、わたしの大好きな透き通った酸が溢れているが、
線が細くて一般受けしないワインに仕上がっている。

3年以上前に、この造り手の2001を1本(何か忘れた)開けてみたことがあるが、
酸っぱすぎて楽しめなかった記憶がある。
そろそろ熟しているだろうと思って、5月にニュイ・サン・ジョルジュの1erレ・シェニュ2001
開けてみたが、同じように酸味が強くて、まだ若いと思った。

今回の1本も、やっぱり2001の線の細さが感じられ、これはヴィンテージの特徴なのだ、
と納得してしまった。
そんなに開けた本数が多くないので断定できないが、この造り手では2002の方が
相当に良くできていると思われる。

タンニンが強く、まったりと甘いワインの対極にある造りで、かなりな酸性人にしか受けないだろう。
だが、その酸味は背筋がピンとして心地よく、2~3日目では小さめの赤系果実が
奥ゆかしく感じられ、まことにいとおしい。

これがシャンボール・ミュジニーの畑だったら、少し陰性になるものの、酸にも翳りができて
奥行きのあるしっとりしたワインになるのではないか、と無い物ねだりの連想をしてしまった。