あまりに女性的・・カティアール | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・シルヴァン・カティアール ヴォーヌ・ロマネ アン・オルヴォ 2002
購入日    2005年7月
開栓日    2008年11月2日
購入先    かわばた
インポーター トーメン
購入価格   8600円

このワインの2000は、1本目2本目を2年の間隔を置いて開けたが、
2本目は少し弱々しかった記憶がある。
この2002も、2本目と同じくちょっと芯が無く、頼りなさげである。

ほのかながら丁子や胡椒などのスパイス香が漂い、香りはいかにもヴォーヌ・ロマネである。
輪郭はふっくらとまろやかで、タンニンは少なめ、口当たりはとても柔らかい。
とてもフェミニンなヴォーヌ・ロマネであり、エシェゾーのように獣香を連想させることはない。

この2002は1本しか購入していないので、これが典型的なボトルであるのかは分からない。
自宅での保管状態には問題ないと思っているので、それまでの保管や輸送はどうなのだ、
という疑問がチラッと脳裏をかすめる。

自分は相当柔和で繊細なワインを好むようになっているが、それでもこの少し行き過ぎた
柔和さが、このワインの自然な熟成過程の結果なのか、よく分からない。
ボルドーが好きな飲み手には、間違いなくもの足らない。
ブルゴーニュ好きでも、若い時期に開けるのが好きな飲み手にも、多分受けないだろう。

しかし、ヴォーヌ・ロマネにこんなに柔和なワインがある、ということを知ったことは
収穫かも??
ところで、1本目の記事で書いた大阪の一流料亭、つぶれましたがな。