ノンRMシャンパーニュ2題 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


シャンパーニュ リッツ キュヴェ ブリュット ロゼ NV
開栓日    2007年3月10日ごろ
インポーター ボンド商会
購入価格   ?

最近書くのが飲むのに追いつかないので、2本目のシャンパーニュ・リッツも
数日前に開けたが記録していないうちに時間が経ってしまった。
最近RMばかり開けているせいか、開栓当日は、先日のモエのように何とも物足りなく感じて、
知らず知らずのうちに、自分の舌が肥えてしまっていると思った。

ところが、半分残してシャンパーニュ・ストッパーで蓋をして翌日に飲むと、
大きく変身して美味しいのである。酸のキレイさ、余韻の長さがまるで違う。
最大公約数的、大量生産シャンパーニュだからといって、なめてはいけない。
やっぱりシャンパーニュはワインの仲間なのであって、開栓後の変化を
勘案して飲む必要があるのだ。

開栓直後と翌日の違いは相当なものである。
まさかホテル・リッツでは、開栓翌日に供されたりはしないだろうが、
それではあまりに勿体ないのではないか。


ボーモン・デ・クレイエール ブラン・ド・ノワール 2002
購入日    2007年3月
開栓日    2007年3月6日/3月18日
購入先    うきうきワインの玉手箱
インポーター モトックス
購入価格   3980円

あまり大きな声で言わない方がいいかも知れないが、これはリーゾナブルな価格の
たいへんまともなシャンパーニュである。
泡の細かさはほどほどだが、何より気品がある酸味があってドライであり、
最小限のドザージュしか行われていないと思われる。

開栓当日はさすがにリッツよりは格上の感があるが、このシャンパーニュも、
やはり翌日の方が数段美味しい。
花の香りに、たいへん繊細な果実の余韻が加わってくる。
いわゆる協同組合ものだが、そこそこの規模で、安定した出荷量があって、
品質に安定性があれば、RM、RMと騒ぐ必要はないことを知らされる。

KRUGとてNMだし、相当量が出荷されているはずだ。
こんなものはもはやベンツみたいなもので、クルマのことを知らない人にでも
有り難がられるブランドになっている。

多くのシャンパーニュが、開栓後30分程度で空になっている現実をみると、
どこまで実力のあるシャンパーニュが、正しく評価されているのか疑問を呈したくなる。
やっぱりシャンパーニュは、その実体から離れたところで
ブランドビジネスになっているのだろう。