白の季節 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・メオ・カミュゼ 
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・クロ・サン・フェリベール モノポール 2001
購入日    2005年8月
開栓日    2006年6月3日
購入先    ヴェリタス
インポーター ヴェリタス
購入価格   3180円

れっきとしたドメーヌもので、メオの単独所有畑だそうである。
畑は3.6haで、フラジェ・エシェゾー村にあるらしい。
ネットショップの記事では、ムルソーに比較したものを見かけるが、わたしの印象では、
典型的なムルソーとはかなり違うのだが・・・

昨晩に中之島のリーガ・ロイヤルで病理学教室の同窓会があり、グラスでだが
ずいぶんましなワインをいくつか飲んで帰宅した。
もちろん(失礼)、ホテルが用意したものではなく、教室の幹事の助教授がわざわざ
持ち込んだものらしい。

余談だがこの同窓会、臨床の教室と比べると人数も少なく地味なのだが、居並ぶ面々が百花繚乱。
恩師の学友会理事長はじめ、名誉教授や大阪の大病院の名誉院長クラスがゾロゾロいて、
現職の教授連をつかまえて、くん付けで呼ぶわ、教授の器ではない、などと評するわ、
大変な面子である。

現在ある重要な臨床教室の教授戦の最中だが、本命と目されている候補者も、
まあ、彼は無理でしょうなあ、とワインを傾けながらバッサリであった。
わたしは町医者だから何の関係もないが、大学関係者から見たら、オソロシイ会合かも。

そこで何の気なしに手に取った白ワインがずいぶん力があって濃く、銘柄を確かめたところ、
ドメーヌ・カイヨのムルソー1999であった。
それと比べると、今夜のワインは線が細くて繊細で、酸味がまさっており、香りはフルーティである。

やっぱり気温は24℃くらいなので、これからは赤を開けるのにちょっと考えてしまう。
かと言って、わたしはシャルドネはキライではないが、ピノ・ノワールほどの執着はなく、
どれを飲んでもまあこんなもんか、と思う程度のことが多い。

だから白ワインのことはうまく表現できないのだが、開栓後の時間経過とともに酸味の中に
きれいな甘みが感じられるようになり、上品な余韻が長く続くようになるのは分かった。

うまくまとまっているとは思う。この価格ならそんなに高くない。
しかし、何かこの造り手らしいはっきりした個性、というものはあまり感じられなかった。
わたし個人の問題だが、もう少し白に投資して極上のものを多く体験しないと、
語るだけの資格がないんじゃないかとちょっと思っている。