ここ数日間、夜眠る前 5分ほどの楽しみがありました。


部屋の南側の窓から、タイミング良く月を見ることが出来るのです。

布団に入ったまま月を眺めながら、私自身も月に見られながら、今日一日の事を思っているうちに、月は動いて窓から外れてしまい、視界からもさようなら。

月の散歩を見届けました。


さぁ、後は眠りの精が迎えに来るのを待つだけになります。


気持ちの良い数日間でした。


今朝は気持ちよく起きて新聞の読者投稿欄を読んでいたら、思わず、アラッと声を上げてしまいました。


投稿者の名に覚えがありました。十数年前、私は在宅ヘルパーをしていました。ヘルパーの集まりで知り合った方なのですが、その方から自費出版した詩集をいただいたのです。文章が洗練されていることと、私が知っている数人の方が詩のモデルにもなっていること、そして、彼女のふんわりした印象と比べて詩の内容が水の底に落ちて行くような気持ちにさせられていくことに惹かれ、詩集は今も手元に置いてあるのです。

それ以降、イベントや集まりの時に立ち話をすることがありましたが、私はヘルパーを辞めて施設勤務に仕事を代えてしまったので、お会いすることなく何年も経ってしまいました。


投稿欄の彼女の職業は、ケアマネージャーとなっています。

仕事を続けていられるんだなぁ…お会いしたいけど機会もなく、突然電話をかけるわけにもいきません。


新聞記事の活字を見ただけで、何年も前の会話がよみがえるのだから、私の中では、かなり印象が強かった人なのです。


平凡で強烈な個性を持たない私だからこそ、イメージが強い人に惹かれるのかなぁ…と思いながら、紙上の彼女の名前をもう一度声に出して読みました。


三時草…花火草とも言われるのは納得。線香花火のパチパチと言う音が聞こえそうです。