「礼儀」は、相手に対して失礼にならない態度や振る舞い。敬意を表す作法。
「作法」は、物事を行う方法。決まったやり方。しきたり。
そしてその礼法は、決まり事一辺倒なことではなく、
『いずれも時宜によるべし』
時・場所・状況に応じた、的確な判断をもととした自然な振る舞いであるように。
講師は、 水野れい子先生。
そして、受講した人のために、この言葉もあったよ。
かたちのみを伝えることが伝統・伝承であると錯覚されることや、
作法やマナーを学び、特別の知識を得る目的が、
自分だけを引き立たせることや自分が恥をかかないことのみにつながってしまうのは、
「礼」の心から遠ざかるばかり
『不躾は目に立たぬかは躾とて目に立つならばそれも不躾』
はい、人にお伝えするというより、自分に問いかけることを優先しなくちゃ。
それから、お辞儀の仕方で、合点がいったことがひとつ。
中学校などの授業で、例えば、「ありがとうございました」と言ってから頭を下げる。
これも作法のひとつだったんだね。『語先後礼』だそうです。
それに対して、言葉をいいながら頭を下げるのを『同時礼』というそうで。
つい、この前、中学校の授業のお手伝いをしてきたところ。
いつも、不自然に思っていたけれども、『語先後礼』のほうが丁寧と知って、
そうなんだ・・・って、あらためて知ることが出来て良かったな。
無我苑の庭園