田んぼを仲間たちと二箇所やっています。

今年はこの辺りは気候に恵まれ、稲もよい具合に育ってきています。

でも、一年のお米の消費量を賄えないので、足りない分は購入することになります。

さてさて、そこでの話。

 

 

私達は農家さんから直接購入する事で、米作りに適正な金額を農家さんにお支払いしたいと考えてます。

今、農家さんはお米の買い取り価格が激減し、ボランティアどころか、他で利益を得てないと米作りができない時代になってしまいました。

米農家さんから直接購入する、米農家さんに適正な金額で買い取りをしている流通経路で購入するなど心がけたいですね。

お米の本当の価格について、以下長いですが、是非読んでみて下さい。

まず皆が毎日食べているお米。
1人当たりどれ毎日1合を食べるとすると…1合は、茶碗山盛り2杯。計ってみると1合は170g。

ということは、1日1合(0.17kg)を毎日食べるとして
・・・0.17×365(日)=62.05kg
・・・年間1人当たり約1俵ですね!(1俵は60kg)

1俵作るのに、実際にどれだけのお金がかかっているのか・・・?
実際に農家さんが計算して下さったのを参考に考えてみました。(有機農での計算です)

有機農で実際かかった金額(資材や苗、肥料代、地代、機械の修理代、オイル代等・・・)から、1俵当たりの金額を割り出してみると・・・1俵15200円。
これには人件費は全く入っていません。

人件費を足してみましょう!
1反当たりの労働力はおよそ4日間程。時給計算して、ざっと15000円。
(計算すると時給500円にも満たない立派なブラックバイトです)

実際かかった諸費用15200円+田んぼの労働力 15000円=1俵辺り 30200円

ちなみに去年の農協での買い取り価格は?10300円~11000円だったそう。
これは地域で買い取り価格も違っていて、1万円を切っている地域もあります。

今年はこの地方は豊作なので、もっと農協の買い取り価格は安くなると思います。

本来お米は1俵30000円位するもの、なんだという事はお分かりいただけたでしょうか?

1俵30000円のお米だったとしたら、毎日食べるご飯の値段って一体どれくらいなのか?
1合(山盛り)1杯・・・82円。
普通盛りにすると・・・41円。

皆さん、これって金額としてお高いですか?
マックのなんちゃらセットとか、今いくらですかね?
さすがに82円じゃ買えないですね。
自販機のジュースだって1本買えない値段。

これ、1俵30000円だとしたら・・・の計算です。
この半分の1俵15000円という値段だって高いと思う方は多いハズです。
正当な価格が崩壊してて、そういう感覚にさせられてるんですね。

この安いお米の値段の裏には、米農家さん達のお金にならない労働があるという事、皆に知って頂き、是非皆さんがお米を買うときに、参考にして欲しいと思います。

ちなみに…お金にもならない米作りを何で続けてきてるのか?
それは、多少の違いはあるにせよ、先祖代々受け継がれてきた田んぼをなくしてはいけない、途絶えさせてはいけないと、足助や旭、稲武など、農山村に行くほど、そういう意識は強いと感じます。
あとは地域で耕作放棄地をつくりたくないという思いも強いです。

元々日本は稲作が向いていた土地ではないと何かで読んだことがあります。
稲作が入ってきた弥生時代の稲作は苦労が多く、収量もほとんどなかったとか。
・・・それでも続けてきたのは、未来の子孫の為。
それが代々引き継がれてきてるのは有り難いことです。

green maman田んぼ。

自然栽培で。草があまり生えなくなってきました。