【訳者注】いったい現在、アメリカを始め世界中に、アメリカを信ずるアメリカ信者がどれくらいいるかということが問題である。なぜなら、彼らの生命線である、メディアによるプロパガンダは、脱落していくこのような信者を、引き止めることにあるはずだからである。プロパガンダが失敗し、騙されない者、つまり目覚めた者が、一定以上の多数派となったとき、「深層国家」は崩れるだろう。

世論調査というものは、あくまで一つの目安にすぎず、どう読むかの解釈にもよるが、ここに分析されている、2013年から2017年までのその動き(3頁に強調)は、予測した通りで、信じてよいであろう。日本人が、この世界的“目覚め”の足を、引っ張らないように願いたいものである。

 

 

Eric Zuesse

August 9, 2017, Information Clearing House

 

http://www.informationclearinghouse.info/us-freedom.JPG再びそれが起こった――。もう一度行われた国際世論調査によって、アメリカが、世界の人々から、世界平和への最大の脅威と見られていることが明らかになった。

 

しかし、まず初めに、2013年にこれについて行われた、最初の世論調査を要約しておこう。それはこの問題全体について行われた、唯一の、先行する調査であり、このような調査として最も成功したものだった。「年末に行われたあるWIN/Gallup 国際調査によると、65か国の人々が、アメリカが世界平和にとって最大の脅威であると考えている」――このようにNYポストは、201415日、報じた。

http://nypost.com/2014/01/05/us-is-the-greatest-threat-to-world-peace-poll/

 

20131230日、BBCがこの世論調査について報道した――「今年、この問題を初めて取り上げたWIN/Gallup 調査が、(BBCの)ラジオ4のToday番組の聴取者から提出された、3つの質問を含めることに合意した。」そして、これら聴取者からの3つの質問の1つは、BBCによって「どの国が平和に対する最大の脅威ですか?」と表現された。WIN/Gallupインタナショナル自身が、65か国の67,806の応答者に、実際に問うた、開かれた質問は、「あなたは今日、どの国が、世界平和に対する最大の脅威だと考えますか?」というものだった。http://www.bbc.com/news/world-25496299

https://www.commondreams.org/news/2013/12/31/biggest-threat-world-peace-united-states

 

#1、世界中からの応答者の24%が、アメリカが「最大の脅威」だと答えた。

#2、2番目に最も多かった「最大の脅威」はパキスタンで、8%だった。

#3、中国が6%

#4—7、アフガニスタン、イラン、イスラエル、北朝鮮が、それぞれ5%

#8—10、インド、イラク、日本が、それぞれ4%

11、シリアが3%

12、ロシアが2%

1320、オーストラリア、ドイツ、パレスチナ、サウジアラビア、ソマリア、韓国、イギリスが、それぞれ1%

 

W/G自身は、この意識調査の結果を、極端に軽視している様子が伺え、情報を抑えた、年末調査のプレス・リリースの表現ではこうなっている――「アメリカが、今日、政界平和に最大の脅威を与える国として、圧倒的に(24%の応答者)選ばれている。続いてパキスタン(8%)、中国(6%)、北朝鮮、イスラエル、およびイラン(5%)となっている。応答者の国の割合では、ロシア(54%)、中国(49%)、それにボスニア(49%)の人々が、アメリカを脅威として最も恐れている。」――これが、この問題に関する文言のすべてである。W/Gは、この特定の調査結果の驚嘆すべき題材を、決してプレス・リリースの問題にはしなかった。そして彼らは、彼らの年末報告でそれに言及したとき、この調査内容の詳細を伏せさえした。http://www.wingia.com/web/files/services/33/file/33.pdf?1464661002

 

私は、彼らがこの素晴らしいグローバルな質問調査を、(年ごとに、そのグローバルな応答の傾向がわかるように)毎年、続けてほしかった。しかし不幸なことに、この質問調査は繰り返されなかった。

 

しかし今、201781日、Pew Research Centerが、彼らの調査した30か国についての結果を発表している。2013年に続いて2017年に行われたこの調査は、前回ほど明瞭でないが、同じ質問をしている(曖昧なのはおそらく、同じようなタイプの結果を恐れたからであろう――彼らの祖国アメリカにとって恥となるような)――「あなたは、アメリカの権力と影響力が、(調査対象国にとって)大きな脅威であるか、小さな脅威であるか、それとも全く脅威でないと考えますか?」――この質問の仕方は、アメリカの他には、中国とロシアについてだけだった。(これは開かれた質問ではなく、この3国家だけが、可能な対象者としてあげられていた。)

 

この32pdf文書の3頁に示されているところによると、「大きな脅威」の範疇には、世界中の応答者の35%が、「アメリカの権力と影響力」を選び、世界の31%が、「ロシアの権力と影響力」を選び、世界中の同じ31%が「中国の権力と影響力」がそうだと言っている。しかし、このpdf2324頁によると、この世論調査で、2013年と2017年に共通して調査対象となった30か国は、そのほとんどがアメリカ同盟国で、ベネズエラが明らかにそうではなかった。この30か国の中に、ロシアまたは中国の同盟国は一つもなかった。ところが、それにもかかわらず、30のサンプル国家の応答者の、より多くの者が、ロシアや中国よりも、アメリカを「大きな脅威」と見ている

http://assets.pewresearch.org/wp-content/uploads/sites/2/2017/07/31101043/Pew-Research-Center_2017.07.13_Global-Threats_Full-Report.pdf

 

その上、これら30か国における、この4年の期間を通じての傾向は、全体的に、アメリカに対する恐怖が増加したことを示している――すなわち、2013年に「今日、世界平和への最大の脅威」だとして、WIN/Gallup調査の65か国の人々が、圧倒的に選んだ国家への、恐怖が増しているということである。

 

結果として言えること――W/G調査はその質問を決して繰り返さなかったが、Pewによって新しく公表されたこの世論調査の証拠は、2013年よりも現在の方が、アメリカを世界で最も恐ろしい国と考える人々が増えていることを示している。

 

おそらく世界中の人々が、少なくとも2001年以来、アメリカは世界の国々を次々に破滅させていることに気付きつつある――イラク、アフガニスタン、リビア、シリア、そしてウクライナ。次はどこか? おそらくはイラン、ロシア? ベネズエラ? 誰にもわからない。

https://off-guardian.org/2017/03/24/what-americas-coup-in-ukraine-did/

 

2013年のWIN/Gallup年末国際調査に関して、国家ごとの結果ここで見ることができる。例えば、この年の4,556人のアメリカ人のサンプリングは、アメリカ在住者の13%が、自国を、世界平和に対する最大の脅威と見ていたことを示している。13%という極めて高い割合のアメリカ人が、正しい答えを出していた。その年の終わりころ、米大統領オバマは、彼の長年の計画であった、ウクライナ政府の血なまぐさい転覆と、首のすげ替えの引き金を引いた。これは西側メディアでは“民主革命”として描かれたが、実はそれは、ウクライナの民主主義の終わりであった

http://www.wingia.com/en/services/end_of_year_survey_2013/country_results/7/37/

https://off-guardian.org/2017/03/24/what-americas-coup-in-ukraine-did/

 

そしてアメリカは“防衛費”を増加したが、その金額は、現在でも中国の3倍、ロシアの9倍になっている。アメリカの軍‐産複合企業の持ち主は、アメリカ政府と“ニュース”メディアを所有し、この狂気の軍隊に、一つの“民主主義国家”の政府予算を支配させているのか? そういう仕組みになっているのだろうか?

http://www.thefiscaltimes.com/2017/05/01/US-Military-Spending-Still-Makes-China-Russia-Look-Small

http://archive.is/aQIzs