カローリ・イ・シュート/レーシーは憤った | Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く

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大好きなロシアのロックを毎日せっせと訳しています。リクエストも受け付けますので歌詞を知りたいロシア語曲がありましたらお気軽に!

今日も今日とて投稿日時詐称ー。私にもいろいろあるんですよ、いろいろ。

1996年のファーストアルバム「Камнем по голове(石で頭を?)」より、
「レーシーは憤った(Леший Обиделся)」です。
この頃メンバー20代前半で演奏も歌詞も何もかもがまだまだ荒削りなんですがそんなとこがむしろ好きですね。
ほとんどが一分から二分台と短くて21曲入り。ほんと初期衝動詰め込みましたって感じだ。

あ、レーシーはロシアの森の精、支配者です。
手持ちの本によると
「レーシーは森そのものの神秘と生命力のあらわれ、人格化である。
 森の中での不思議なできごとはみな、レーシーのせいにされてしまう。」とのこと。
クニャーシさんお気に入りなのでカローリ・イ・シュートの歌詞にはやたら登場します。

アルバムバージョンはなさそうなので1999年のライブ映像。
うおお若いよ細いよガルショーク前歯ないよ!
ほんとこの人のにたぁ……って感じの禍々しい笑顔好きだなー。

カローリ・イ・シュート - レーシーは憤った
Король и Шут - Леший обиделся


夜の森で焚き火が燃える
その傍らに座るひとりの老人
髭を撫で パイプをくゆらせ
何かしら小声でひとりごとを言っていた

ちょうどその時悲鳴が響き渡った
こん棒を引っ掴むと老人は声の方向に駆けつけた
苦痛に身を縮めながら 若者が繁みに倒れていた
辺りを見回す彼は恐怖のあまり激しく震えていた

(繰り返し)
“親切なおじいさん 俺を助けてくれ!
 罠に足がはまってしまったんだ!”
だが返事の代わりに老人は何故眉を潜めたのか?
老人は厳めしく眉を潜めたのだ!

老人はパイプをくゆらせてつつ言った
“お前はわしを手ひどく侮辱しおった
 何だって夜にわしの森をうろつこうとなど思いついた?
 厚かましくもこの恐ろしいレーシーのことを忘れたのか!?”

“破滅がお前を待っている
 このわしと出会ったからにはな!
 わしの罠にはまった獣が
 生き永らえることはない!”

若者は飛び起きると全力で逃げ出した
荒々しく喚き 夜を呪いながら
転んで服が避けてもまた起き直って走り続けた
足に罠がはまったまま 自分の家に辿り着くまで!


YouTubeだったかな? КиШを侮辱するコメントに対しファンの子が
「Ты мне серьезную обиду причинил.」と返してて。
(「お前はわしを手ひどく侮辱しおった」の原文。
 直訳は「お前は私に深刻な侮辱をもたらした」)
なんかあったら私もこれ使おう。


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В ночном лесу костер горел,
А у костра усталый дедушка сидел.
Трогал усы, трубку курил,
О чем-то тихо сам с собою говорил.

И в тот же миг раздался крик,
Схватив дубину, поспешил на зов старик.
От боли корчась, парень в кустах лежал,
И озирался и от страха весь дрожал.

Припев:

"Дедушка, милый, спаси меня!
В капкан угодила нога моя!"
Но почему в ответ, брови нахмурил дед?
Брови сурово нахмурил дед!

Старик курил и говорил:
"Ты мне серьезную обиду причинил.
Как смел ты этой ночью в мой лес ходить?
О страшном лешем так бесстыдно позабыть?!"

(Припев)

"Погибель тебя ждет,
Коль ты со мною повстречался!
Ведь больше не живет, тот зверь,
Что в мой капкан попался!"

Парень вскочил и помчался прочь,
Дико кричал, проклиная ночь.
Падал одежду рвал, снова вставал бежал.
Вместе с капканом, аж до самого дома!