いつの間にやら50曲を軽く越えてた歌詞対訳をリストアップしてみたところ、
(カローリ・イ・シュートと出会う前に訳したのとスウィーニー・トッドは除く)
52曲中19曲がカローリ・イ・シュート(但し一曲はキノートリビュート)という、
いくら何でも偏りすぎでこのバンドが気に入らなかった方は二度とうち来ないわ!っつー集計結果が出てしまったので、
他のバンドの曲も織り交ぜつつ紹介していこうかと思います。
スウィーニー・トッドも勘定に入れたら半分がカローリ・イ・シュートじゃん……。
あとやっぱりナウチールスが少ないのはおかしい。
私はナウチールスのせい……や、ナウチールスのためにロシア語を始めたのである。
そんなこんなで原点回帰、ナウチールス・ポンピリウスの「翼」です。
私が生まれて初めて聴いたロシアンロックはまさにこの曲でした。
しかしこの公式クリップはまったく理解できません。
責任者出てこいジャパニーズ土下座叩き込んでやる! 絶対こんな内容の曲じゃない!
ナウチールス・ポンピリウス - 翼
Наутилус Помпилиус - Крылья
君は壁に向かって立ち
ナイトドレスを脱いでいく
ベルベットのように滑らかな背中には
生々しい傷痕
痛ましくて僕まで泣きたくなるよ
夢に逃げたくなる
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
以前は僕らにも時間があった
でも今じゃ仕事でいっぱい
所詮は弱肉強食だって証明しなくちゃ
何もうまくいかないって証明しなくちゃ
僕らはみんな何かを失ったんだ
あの気違いじみた戦争の中で
ねえ 君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
君の財布の中身なんてどうでもいいよ
何人男がいようが気にしないさ
知ってるよ 君は怯えてる
開いた窓と上の階が怖いんだろう
例えば明日火事が起こって
建物中が火に包まれたなら
翼を失った僕らに逃げ場はないね
僕が好きだったあの翼
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
君の翼はどこ?
僕が好きだったあの翼
ты снимаешь вечернее платье
стоя лицом к стене
и я вижу свежие шрамы
на гладкой как бархат спине
мне хочется плакать от боли
или забыться во сне
где твои крылья
которые так нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?
раньше у нас было время
теперь у нас есть дела
доказывать что сильный жрет слабых
доказывать что сажа бела
мы все потеряли что-то
на этой безумной войне
кстати где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?
я не спрашиваю сколько у тебя денег
не спрашиваю сколько мужей
я вижу - ты боишься открытых окон
и верхних этажей
и если завтра начнется пожар
и все здание будет в огне
мы погибнем без этих крыльев
которые нравились мне
где твои крылья
которые нравились мне?
где твои крылья
которые нравились мне?
懐かしいぃ。この曲で私「нравитьcя(好き・気に入っている)」の使い方覚えたよ!
セルゲイ・ボドロフ・Jr主演作「ロシアン・ブラザー」の冒頭で流れてくる曲なのです。
ロシアでは大ヒットした超有名な映画なのですが、
日本ではおそらく2001年に催されたロシア映画祭のメインプログラムとして上映されただけですね。
もう11年も前なのかー。今はなき三百人劇場大好きだったよ……。
当時はまだロシア語やってませんでしたが映画やらアニメやらは大好きで、
映画祭には足繁く通っており、この時も確か10回券を購入していたはず。
マフィアものという主題にはいまいち惹かれなかったものの券があまっちゃったから、
ついでに「ロシアン・ブラザー」も見に行ったわけです。
まったく期待してなかったのにこの「翼」が流れ出した途端に全身総毛立ったのを今でもはっきりと覚えています。
文字どおり私の人生を変えた映画「ロシアン・ブラザー」
DVD化されてるしぽすれんなどでレンタルも可能なので見ていただけたらとても嬉しいです。
未見の方にどんな映画かわかりやすく説明するならば、
ナウチールスファンのナウチールスファンによるナウチールスファン(予備軍含む)のための洗脳映画、です。
なんせたまたま「翼」を耳にした主人公のダニーラ君がナウチールスのファンになるところから始まって、
盲信するあまり二言目にはナウチールスのことしか言わなくなって、
会う人会う人に「ナウチールス(映画字幕ではノーチラス)って知ってる?」と訊いて回り、
マフィアのお仕事でお金が入れば真っ先にナウチールスのCDを大人買い。
「仕事だからとっとと来い!」と電話があっても「今日ライブだから無理。」と一蹴。
当然挿入されるライブ映像。
初見の時は気づきませんでしたがこのライブシーン以外でもボーカルのブトゥソーフがしれっと出演しています。
ダニーラくんが聴いている曲、ということでBGMはほぼ全部ナウチールスです。
正直映画そのものよりも次々と流れてくるナウチールスの曲に夢中でしたね私は。
「うおおこの曲もかっけー!!!」って。
サントラあったら絶対買おうと心に決めていたのに、
そもそもパンフすらない映画にサントラがあるわけなかったんですよ……。
「ロシアン・ブラザー」から始まったサーシャさんの受難の日々はまあおいおいと。
(当時はもちろんロシア名など名乗っていなかった。)
ナウチールスと再会するまでに何年かかったんだっけ……大変だった、本当に大変だった。
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