ロシアのヴァンパイアソングを既に15曲も見つけてしまってるのでちゃかちゃか行きましょう。
一日一曲訳しても二週間かかるじゃないか!
では二曲目、ピクニークの「恋する吸血鬼だけは」です。うわ、タイトルを日本語にしちゃうとラノベ臭ひどい。
1995年リリースのアルバム「Вампирские песни(吸血鬼の歌)」収録。
ファンメイドクリップのドラキュラはフランシス・コッポラ監督作品か?
ピクニーク - 恋する吸血鬼だけは
Пикник - Лишь Влюбленному Вампиру
世界は絢爛たる夢を見る
貧しい通りには見向きもしない
ただ恋をした吸血鬼だけは
もはや夢を見ることはない
夢遊する足取りで彼は行く
遠き庭へ 常夜の地へ
鉄の塀の向こうへと
乙女はひとりさまよい歩く
乙女はひとりさまよい歩く
彼女の瞼は半ば開かれて
手にはしおれた枝を持ち
熱に浮かされたような紅潮が
頬の上で踊っている
頬の上で踊っている
さあ至上の時は近い
恋人の顔に落ちる影
その瞬間に静寂は訪れる
彼らの憂えた心臓の中で
彼らの憂えた心臓の中で
彼らは誰だ? 何を求める?
甘やかなる毒を飲みふけろう
朝まで固く抱き合って
彼らはただ立ち尽くす
Сон чудесный снится миру,
Бледных улиц не узнать,
Лишь влюбленному вампиру
Снова будет не до сна
Он идeт походкой лунной,
В дальний сад, где ночь без дна,
Где за оградою чугунной
Бродит девушка одна.
Еe веки чуть открыты,
Ветвь увядшая в руках
Лихорадочный румянец
Водит танцы на щека.
Вот он близок миг блаженный,
Тень любимого лица.
И на миг лишь станет тихо
В их тоскующих сердцах.
Кто они и что им надо?
Пить да пить бы сладкий яд.
До утра обнявшись крепко
Так они и простоят.
どちらかというとバラードは苦手なんですがピクニークいいですねぇ。
初めて聴いた時は「何じゃこの声!?」ってなったものですが、
ボーカルのシクリャールスキーの呪詛のような歌声ははまる人にははまるはず。癖になる。
吸血鬼と乙女の影絵が美しいライブ映像。
「吸血鬼の歌」と題されつつもアルバム収録曲で吸血鬼について直接歌ってるのはこれだけなのか?
そもそも不思議な構成のアルバムでして、
アンドレイ・カプレンコ(Андрей Карпенко)というミュージシャンが参加し
九曲中(うち三曲インストルメンタル)三曲書いてボーカルも担当しています。
wiki調べによると当初はこの方ともう一枚アルバム出す予定だったが何らかの事情により実現しなかった模様。
どうやら「吸血鬼の歌」に参加したこと以外では知られていない方のようです。えー。
メインボーカルがシクリャールスキーでないのでピクニークらしくはないとはいえど、
この「Вертолет(ヘリコプター)」なんて人智を越えた名曲なのに! もったいない! もったいない!
明日はカロ―リ・イ・シュートかな? ヴァンパイアソング5曲もありましたよこの人達。
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