もう何年も、「荻窪でいちばんおいしいラーメンが食べられるのは三益」だと断言してきましたが、ちょっと見解が揺らぎつつあります。
いや、三益を否定する気はなく、あの自家製麺を使用したシンプルな荻窪ラーメンが350円で食べられるという事実は、奇跡と呼ぶにふさわしいと思います。
よ、よせやい!テレるじゃねーか!
が、僕にとってはそれ以前に、あの店はおじさんの過激発言をツマミとして楽しむ飲み屋だからね。
それにね、ラーメンの完成度でいうと(比較の問題ではなく)、いまや教会通りの「五稜郭」を無視できないわけで。
これね。ホタテ出汁がスッキリと心地よい函館ラーメン。
店内の女子率が高いことにも納得できます。
でさ、
実はここ数日、五稜郭のツイッターをずっとチェックしていたんですよ。
この店では、レギュラーメニューにはない冷やし塩ラーメンをたまーに出すことがあり、それはツイッターでのみ告知されるから。
だけど、なかなかやってくれないんですよねー。
と思っていたら、
出たー!(オバケかよ)
これは行くでしょ。
ってなわけで、肩甲骨マッサージの帰りに(痛々しくてすんません)寄ってみたよ。
この、控えめな外観も好感度高し。
これだ!
入ってみたら、待っている人が2人ぐらいいました。
僕は待つのが苦手なんだけど、十分に予想できることではあったので待つことにしたよ。
で、20分ほど待って着席。
もちろん冷やし塩ラーメンを頼んだのですが、ツイッターにも書かれていたとおり、ワカメを練り込んだ「翡翠麺」という麺が限定であるらしい。
当然、それ行くでしょ(僕の数人後で売り切れてしまったので、申し訳ないナリヨ)。
ここのオーナーはとにかく真面目な人で、混んでいようが絶対に手を抜かない。
だからぶっちゃけ、出てくるまでに30分ぐらいかかったんだけど、それが誠意のためだとわかっているからノー・ストレスでしたよ。
で、登場したのがこれだ!
野菜が多すぎて、正直なところ見た目は「えッ?」という感じですよね。
一般的な“おいしいラーメン”のイメージではない。
ところが結論からいえば、これが素晴らしい出来なのでした。
ワカメが入っているだけあり、麺は緑がかっていたよ。
ワカメの風味はさほど感じられなかったけど、コシが強くてとてもおいしかった。
氷が浮かんでいる。
これは、スープを凍らせたものなのかな? その辺りはわからなかったけど、スープはしっかりとした味でした。
いつものラーメンのスッキリスープを、そのまま冷たくした感じ。
これですもの。
で、食べはじめて少ししたころ、店主から「辛いものは大丈夫ですか?」と声がかかるわけです(ひとりひとりにたずねていた)。
辛いもの探求隊杉並支部長(部員1名)ですから、当然「はい」と答えたわけだが、そしたら刻んだ唐辛子のようなものが出てきた。
まず最初に普通の味を楽しませ、その直後にこれを出すあたり、非常にきめの細かい配慮だといえましょう。
でも、辛さはそれほど感じなかった。
デス・ソース的なものを期待していたので、ちょっと肩透かしは食らったかな(そんなものを客に出すか!)。
とはいえ、これはとてつもなくハイ・クオリティ。
間違いなく、次回も食べることでしょう。
通常のラーメンもおいしいし、やっぱりここは現時点で荻窪ナンバー・ワンかも。