『相棒 劇場版Ⅳ』本日公開に寄せて | 脚本家/小説家・太田愛のブログ

本日より『相棒 劇場版Ⅳ』が全国公開されます。

 

一昨年の暮れに脚本を担当させていただくことが決まった時から決定稿があがるまでの約4ヶ月、ずっと考えていたことが2つありました。ひとつは、右京さん、亘さん、ゲストの方々をはじめ、相棒ファミリーの皆さん全員が生き生きと活躍する『相棒』らしい物語にしたいということ。もうひとつは、映画館の大きなスクリーンで観て楽しんでいただくのに値するスリルと迫力のある、そして魂の入った物語を作りたいということでした。

 

スタッフ、キャストの方々に脚本をお渡ししてからの10ヶ月あまり、私もこの日を心待ちにしていた者の一人です。映画館でご覧くださる皆様の胸に、制作に関わった全員の思いが届きますことを、スタッフの一人として心より願っています。風の冷たい季節ではありますが、ぜひ映画館へ足をお運びいただき、『相棒 劇場版Ⅳ』をご覧いただければと思います。本編に続くエンド・クレジットには、シナリオにはなかった素敵なラスト・カットを橋本一監督が付け加えてくださっています。どうぞクレジットの最後まで、お楽しみください。

 

また、現在、書店では先月文庫化された拙著『犯罪者』が発売されています。取材と執筆に7年をかけた本格長編クライムサスペンス小説です。映画をご覧になって太田愛の書く物語にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お手にとっていただければ幸甚です。

 

二月吉日