8月13日(土)エリザベート5回目、観てきました。

さて、役替わりルドルフ…3人目は澄輝さやとさん(91期)の登場です。


★吹き抜けるロイヤルの風・澄輝さやと

登場した瞬間から、ロイヤルな風が吹きましたよ…!
見目麗しく、端正な皇太子ルドルフ。
まさに「王室の一員」という空気が漂います。

体格も、桜木みなと君と蒼羽りく君の中間なんですね。
ルドルフは、トート(朝夏まなと)に後ろから抱かれますよね。
その時のサイズ感で、目測しております。

澄輝ルドルフは歌に安定感があり、朝夏トートとのハモりも綺麗。
ルドルフの繊細さ、苦悩する姿を過不足なく演じていました。

教科書通りというのかな、標準仕様のルドルフと申しましょうか?
三人の中で、最も過不足なくルドルフを演じていた気がします。

技術的に破綻がなく、容姿も端正で、申し分ないルドルフ。


…と、ここで星風まどか、桜木みなと、蒼羽りくのルドルフも振り返りたいと思います。


★震える幼い魂・星風まどか

星風まどか演じる少年ルドルフは、愛らしさ、やんちゃさ、儚さを兼ね備えたルドルフ。
歌唱は、綺麗なボーイソプラノ。
歌の表現力も秀逸でした。

かつて、雪組初演で安蘭けいさんが少年ルドルフを演じましたが、あまりの上手さに驚きました。

星風ルドルフも上手いのですが、少年の脆さを表現するにあたり、敢えて幼い歌唱法を選んだのかな…と想像しています。

そうだとすれば、星風まどか恐るべし。
上手く歌い上げるより、役の趣きや感情表現を優先するなんて、芝居心ありすぎるだろ…。
悪いけど、絶賛させてもらうわ…。


★あらがう硝子の貴公子・桜木みなと

桜木みなと演じるルドルフは、少年ルドルフが成長したら、こうなるだろうな、と感じるルドルフ。
「少年時代との連続性を感じる」という点でも、配役の妙を感じました。

また、舞台に登場した途端、花が咲くような華やぎもありました。
朝夏さんや真風さんが大輪のバラだとすれば、可憐なアマリリスのような。
帝王や皇帝じゃなくて、皇太子ですものね。

歌は心地良くなる上手さ。
壊れそうな…でも、芯の強さも感じる、必死で抗うルドルフ。
ギリギリまで戦うルドルフの印象があります。


★壊れそうな悲劇の皇太子・蒼羽りく

蒼羽りく演じるルドルフは、短期間で歌唱力が上達していました。
8月6日より11日は確実に向上していました。

感情の揺らぎは、りくルドルフ…絶品でした。
悩み、苦しみ、一瞬の希望と喜び……と、感情のジェットコースターに翻弄されるルドルフ。

運命に翻弄される、まさに悲劇の皇太子。
りくルドルフが一番泣けました…。

パレードの優しい笑顔も好きです。
エルマーやシュテファンの時も、客席に笑顔をふわっと届ける感じで。


★豪華な布陣・ルドルフ三昧!

ルドルフは全員、魅力的でした。

少年時代との連続性や、朝夏トートとの絡み&体格差を考慮すると、桜木ルドルフ。
歌も上手いし、以前に比べてシュッとした気がします。

心を震わせる演技を重視するなら、蒼羽ルドルフ。
りくのルドルフにこんなに泣かされるとは、予想外でした…。
歌が弱いと思いましたが、数日で向上してて、成長速度に驚かされました。

高貴さが滲み出る皇太子を求めるなら、澄輝ルドルフでしょうか。
安定感があり、期待通りの貴公子像を見せてくれました。

観るたびに変わってるんですよね、エリザベート。
舞台はナマモノだと、つくづく感じます。



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