A,Bパターンがそれぞれ一回り目を終えた時点で書いた役替わりキャスト対比。
Aパターンは二回り目も終えてしまいました。
…が、このまま続けさせて頂きます。


★マリア公爵夫人(A・桜咲彩花/B・仙名彩世)

桜咲マリアは、厳しさの中にもお茶目な面を持つ叔母様。
紳士教育の途中でもビルに乗せられ、一緒にフォークダンスを踊ったり。
ビルの為を思って厳しく教育するものの、愛情に溢れており、それがどんどん伝わってきます。

心温まる人物像を創り上げた桜咲さん。
桜咲マリアと明日海ビル・ 芹香ジョン卿の絡み、大好きです。


かたや仙名マリアは、一貫して厳格さを維持。
フォークダンスもビルが一人で踊り、それをクールに見ています。
(ビルの想像上の人物…ネズミ?の)アマリア(アマリラ?)を手ですくい持つふりをする等、ビルに乗せられてる一面もありましたが。

仙名マリアは感情を率直に出さない分、その片鱗が垣間見えた時の揺さぶりは大きく、イメージが一瞬で変換。
今回の公演で、明日海ビルと組んだ芝居に於いて、最高の感動をもたらしてくれる演者だと思います。


二回り目の桜咲マリアは、より厳しさを増したように感じます。
とはいえ、お茶目さと、ラストの慈愛に満ちたマリア像はそのまま。

仙名マリアの影響を受け、同じような演技パターンになるのか?…と途中までヒヤヒヤしました。
桜咲マリアの滲み出る温かみが好きなので、ベーちゃんマリアの基本は変わらなくてホッ。

仙名マリアには、まさかミーマイでこんなに心動かされるとは…と驚かされました。
ですが、私がビルなら、一緒に暮らしたい叔母ちゃんは桜咲マリア。

どちらも甲乙つけがたい、魅力的なマリア叔母ちゃんです。



★ジョン卿(A・芹香斗亜/B・瀬戸かずや)

芹香ジョン卿は、予想よりずっと似合ってました。
ダンディでお茶目なおじ様。
そう、お茶目なんですよね。
ロマンスグレイ世代ですが、キュートで憎めない。

芹香さんは、男性の可愛げを表現するのが上手ですね。
女性に「あ~もうズルイ!」と言わせるような。
このズルイって褒め言葉。

お髭も似合ってるし、同期の桜咲マリアとの並びもgood。
明日海ビルとの呼吸もぴったり。
芹香ジョン卿は、予想を超えるクリーンヒットでした。
ジェラルドの方がよりハマる気もしつつ、ジョン卿もすっごくいいです。


瀬戸ジョン卿は、ナチュラルすぎる素敵さでした。
配役をみた瞬間から、絶対ハマると誰もが感じたことでしょう。
予想を裏切らず、最初からすんなりジョン卿でした。

そう、他の役替わりキャストは、Aパターンを見慣れた目には最初「あ、なんか違う…」という小さな違和感が。
ですが、瀬戸ジョン卿に限って、それは皆無。
最初からジョン卿だったよね、うん。(←ノンノンノ~ン!)

あきらのように、渋さと温かみを併せ持つ大人の男性を体現できる演者は、とても貴重。
今後もぜひ重用し、大切にしてほしいジェンヌのお一人です。



★顧問弁護士パーチェスター(A・鳳真由/B・柚香光)

鳳真由パーチェスター、良いですね。
今後「パーチェスターといえば、Pちゃん」を思い浮かべる事でしょう。

未沙のえる演じるパーチェスターの味わいを踏襲しつつ、Pちゃん独自の持ち味が可愛い弁護士。
オーソドックスでありながら、人の好さやイジられキャラな風情はPちゃんならではかも。

頼りないけど真面目で、張り切りボーイな一面も覗かせるパーちゃん 。
ランベスウォークではキレッキレのロボットダンス風味の踊りを見せてくれました。


対して、柚香光。
すべてを持っていく柚香光。

『ガラスの仮面』で、北島マヤが「舞台荒らし」と呼ばれた事をご記憶でしょうか。
未読の方はごめんなさい。

マヤは天才的な演技力で観客の耳目を一身に集める反面、それゆえに 舞台をぶち壊す事があるという。
作品全体のバランスを考慮せず、己が演技に集中し過ぎるあまり… マヤの演技が凄すぎて、存在感が大きくなりすぎて、舞台作品ではなく 北島マヤ個人を観る場になってしまうという。

…おそらく、そういう事だったかと思います。
すみません、違ってたら。
小中学生だったもので、読んだのが……記憶にあまり自信が…(汗)

柚香光くんも衆目を集める人。
スターオーラが半端ない。

それに加えて、エキセントリックな役作りをした光くん。
(演出家の指示なのか、光ちゃんの発想なのか、気になるところ)

ハンサムで気障で知的… というより似非インテリっぽく、胡散臭い弁護士。
鳳パーちゃんとは異なる頼りなさ。

鳳パーちゃんは真面目で気弱そう…ゆえの頼りなさ。
柚香パーちゃんは「そもそも弁護士資格もってるの?」 という疑いからスタートする怪しさ。
そう、怪しいんです……柚香パーちゃん。

どちらのパーちゃんも、本当にいい味出してます。
似非弁護士疑惑のパーチェスターは、柚香光ほどの二枚目スターが敢えて演じるからこそ出る面白味も無視できないかと。
誰もが出せる味ではないでしょう。
柚香光という土台あってのパーチェスター。

パーチェスターはスパイスとしては面白い存在。
ですが、ソロを取るシーン以外で場を支配すると「舞台荒らし」になりかねません。
光ちゃん以外にもスターオーラを放つ人や、芝居功者が揃っていたので、セーフでしたが。
ちょっと心配になる位の存在感がありました。
これは褒め言葉かな、うん。

柚香パーちゃんは、英語をいかにも流暢に発音するんですよね。
例えば、伯爵を継いだ場合のビルの正式な名前の発音。
あるいは、ビルが読む旧友からの手紙に記された「PTO」の説明。

「Please Turn Over(ひっくり返して)」
ここの発音が良過ぎて、気障って聞こえて、笑いを誘うという。
5月14日(土)マチネでは明日海ビルがつられて、「a-ha」と相槌打ってました。

「a-ha」は軽い相槌で「ちゃんと聞いてますよ」 って合図だと思いますが…… 日本人はこれ結構苦手じゃないですか?
私はとっさに出て来ません……なんだか気恥ずかしくて。
それがとっさに出て来る明日海さん…… さりげなく凄い。

私は「a-ha」の代わりに頷いたり、「I see(ええ、わかってます)」とか言うかな…… それも正確なのか、微妙なんですが…。
教えて、English Gentleman!

…って、ほら。
柚香光くんの話題に割いた分量が一番多いんじゃないかな、この比較一覧感想シリーズ。

こわいなぁ、光くん…。
95期同士では、光くんよりマイティをより買ってるんです、私。
それでも、これだけ惹きつけるんですものね。
いやはや、恐ろしい…。
これも褒め言葉ですね。



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