眠る千里とサチレーションの数字を見ながら、今朝の千里との会話を思い出していた…



病室で、千里と二人だけになった時だった、

千里が言った

「すぐに、治るって思ったんだけどな…」

ママ:→「始めに、長くかかるって言ったじゃん…」


千里:→「…うん、でもさ…こんなになるなんて……思わなかった…」



ママ:「…そうだね……」




そうだよ…
歩ける足にしてもらって
痛みも取れて…

…中学校に通えて
…毎日忙しく生活するはずだった

…たとえ、病気が治らないとしても
…もっと、もう少し 時間があるって
ママは、思いたかった


………でも、それはママの考えだ

千里は、病気は治ると信じていた

治療を頑張れば、必ず病気は、良くなっていくって
信じてた…


悔しいだろう
こんな事になるなんて…

思ってもいなかっただろう…

何よりも、しぬって
思ってもいなかっただろう…

それなのに…

頑張ったのに…

今、自分は、しを感じている…





そんな思いにふけっていると

パパが、酸素ボンベの交換の為に車を止めた


もう全部パパ任せだ…

ママは、サチレーションを注意してみるだけ


SPO2は、安定したまま交換を終えた

後半分の道程で、我が家に着く



…ちゃん
起きてね



明日は、ハロウィンパーティーだよ








2010.10.28