ADHD≪注意欠陥多動性障害≫グレーのお兄ちゃん。
入学時より支援クラスに在籍して学校生活を送っています。
しかし、2年生の時に始めたスポーツ少年団や保育園の時から通っているスイミングスクール、妹が生まれた事で、一番大変だった時に比べたら見違えるように落ち着いてきました
やはり早い段階から専門のお医者様にアドバイスを頂いてそれに基づいて学校の方でも対応してきた事や、おにいちゃんに関わるほとんど方に彼の持つ特性についてカミングアウトして、みんなで見守ってきていただいた成果だなあと心から思います。
おかげで昨年後期より普通級で過ごす時間を少しづつ増やし
今年度からは登校時から下校時まで普通級で過ごすことをスタートさせました。
しかしながら1歩進むとまた新たな壁が見えてきます。
まず1つ。
普通級の担任の先生。
簡単にいえばまた最初からですかね(笑)
昨日今日始まった事じゃないのに
「身の回りの生理整頓が出来ない」
「話をしてもなかなか耳に入らないみたい」←案の定座席は廊下側一番後ろ。。。
どうしたらよいですかね?
なんて言われたので、今の支援の担任も変わった時大変でしたが
同じように1つづつ説明していきました。
その中で
「忘れてしまう事も多いので反復して伝えていくしかないものもあります」
と伝えると、何と
「イヌにお手をさせるように」
と笑いながら言われました。。。
お兄ちゃんが支援クラスから普通級へと在籍を移動させるための第1歩となる大切な1年なのに。。。
絶対失敗させてはならない1年なのに。。。
あたまから不安いっぱいの先生です。しかもベテラン域の方でパワフルなので覚悟してかかろうと思います(笑)
2つ目。うちの子もまわりの子も成長している上に、ある事柄については成長のスピードにずれがあるから、誤解とかわだかまりとかが生じてくる。。。
特におにいちゃんは「忘れっぽい」っていうのが強く出る事がある。
実際は忘れるっていう事はもとより、1つの事に気が行ってると別の事は耳に入ってこなかったりするので、返事はしていても実は聞いてない・聞こえてないってことも多々。。。
だけど、学習能力や運動能力、コミュニケーション能力に至っては普通かそれ以上にできてしまう事もあるので、はたから見ると基本的な生活習慣が出来ていない事やそういう忘れる事に関しては「怠け」や「わがまま」、「言う事を聞かない子」って思われてしまう事もあって、学年が上がれば上がるほどこういった理由でトラブルは増えてくるだろうなぁって予測はしてました
で、この間。
所属してるスポ少に参加していて、お昼休みにお弁当を届けに行くと様子がおかしい。
べそかいてるから理由を聞いてみると、どうもこれといった理由が見えてこないが
その日は調子が悪かったのか、コーチやチームの先輩たちに注意されたりした事をすべて受け止めてしまって胸がいっぱいになってしまったようでした。
その中で、1件だけ理不尽な形で悪口というか暴言を吐かれていたものがあって。。。
幸いその子のお母さんとは話が出来るので思い切って相談してみました。
お兄ちゃんは「なにもしてないのに。。。歩いてるだけなのに。。。」と言っていたけど、該当する子はそんなに悪い子には思えないので、思い込みも激しいお兄ちゃんが自分が気づいていないだけで、相手のお子さんに不快な思いをさせていたのかもしれない事も相手のお母さんに伝えました。
お母さん、すぐにお子さんを連れ出し対応してくれて話を聞く事が出来ました。
どうも、練習中集中力か切れやすいお兄ちゃんに注意をするも
何度言ってもやってくれないので頭に来てしまったとの事。。。
心配していた事が現実に。。。
だけど相手のお母さんがうちのお兄ちゃんの特性について良くお話してくれて、相手の子も納得した上でわざわざ謝りに来てくれました。
翌日もお兄ちゃん本人に相手の子から「ごめんね」と言いに来てくれました。
もちろんうちのお兄ちゃんも「いろいろ気づかなくてごめんね」と謝りました。
そして相手のお母さんから提案が。
その日お兄ちゃんに伝えたかった事を紙に書いて渡しても良いか?とのこと。
これはお兄ちゃんが目で見た情報の方が理解しやすいという事から、また同じことを繰り返さないように親子で一生懸命考えてきてくれた事です。
本当は悪かった事というよりはやらなくてはいけない事を書いてもらった方が良いのですが、その点はあとで伝えるとして、お兄ちゃんがみんなとスムーズに関わっていけるよう一生懸命考えてくれるなんて本当にありがたいなぁって思います。
小さいころは、あからさまに避けられたり、大丈夫だよーって言うから連れて行ったのに結局嫌な顔されるとか、「ものすごい動き方だよね~」って言われたり。。。
寂しさ、悔しさ、悲しみ。。。
挙句の果ては、お兄ちゃんを受け入れられる位大きい人たちとしか関わらせないようになっていました。
そういう事から考えると、投げ出さず仲間として受け入れてくれる人たちがいる事に
感謝でいっぱいです
こうして一つ一つクリアにしていくしかないけれど
おにいちゃんもまた少しづつ成長して自分という人間と上手に付き合っていく術を学んでいって欲しいなって思います。