以前、座右の銘を訊かれた時、
「変えられることは変える。変えられないことは受け入れる。」
と答えたことがあります。
それは今でも私の中心にある一つの指針で、
中学生だった私が考えて考えて決めた答えでした。
この考え方で大抵のことは飲み込めると思いました。

そして、つい最近のことですが、
これにとても似た文章を偶然、漫画の中に見つけました。
もしかしたら当時の私はこの言葉をどこかで聞いたのかもしれない。
それで、自分の中に取り入れたのかもしれない。
そう思うほど似ていたそれは、


「神様、


自分では変えられないことを受け入れる平静さと、


自分に変えられることを変える勇気と、
 
そしてその違いが分かるだけの知恵をお与えください。」


と言うマイケル・J・フォックスの言葉でした。
ズキリとしました。


小学生だった頃、私のヒーローは
ロッキーとジャッキーとマーティーでした。
だから、私にとって彼は、
いつまでもやんちゃな高校生のイメージが抜けないのですが、
現実の彼はパーキンソン病を患い、
映画の第一線から退き、闘病生活を送っています。
その事情を知ってから、
私は彼の現状を目の当たりにする機会を避けていました。
上手く言えないけど、彼に憧れていたからこそ余計に、
彼を見て可哀想に思ってしまうのが嫌だったから。
でも、検索して知った現在の彼はとても穏やかな顔で笑い、
パーキンソン病の治療法を探すキャンペーンを続けて、
人生に感謝する機会が与えられた自分は幸運だと語っていました。
素晴らしいと思いました。嬉しかった。
彼は今でもヒーローでした。


なんでこんなことを突然書いたかと言うと、
みんなから貰う沢山のメールや手紙の中に、
どうしようもない状況下で踏ん張ってる人達から
送られたメッセージがいくつもあったからです。
私は何もしてあげることが出来ないけど、
そんなメールをくれた人達に私なりの返事をしたかったのです。

逃れられない不運を背負ってしまうのって、
本当に哀しいことだと思います。
病気だったり、事故だったり、家庭その他の事情だったり、
いろいろな選択肢が狭められて、
限られた範囲内で進んで行くしかない現状。
それは、頑張れば変えられると言うものではなくて。
何で自分が?って思ってしまう。
でもその中で踏ん張ろうとするみんなの気持ちは
本当に凄いと思いました。
みんなの哀しみを全部わかってあげられたなんて思わない。
でも、私に伝えてくれてありがとう。
私に勇気をもらったって書いてくれて、とても嬉しかった。
胸が熱くなって、涙が出ました。
私の方こそ、たくさんのものをもらったよ。


そう言う人達に対して
「頑張れ」って言葉はむやみに使う物じゃないかもしれないけど、
私はすごくそれを言いたいです。
どうもありがとう。
頑張ってください。


真面目な話になりました。読んでくれてありがとう。
次からいつものテイストに戻ります(*^_^*)