9/2~4 坂本ゼミ夏合宿(四国で一番大切にしたい会社たち) | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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9/2
「障害者の工賃は時給50円。月収8000円で胸を張って生きられますか?」
就労支援の「ワークスみらい高知」でのお話には胸を打たれました。先月、暴力団関係の「貧困ビジネス」の調査をしたばかりの私は、少しいじわるな質問をぶつけてみた。
「100人以上の障害者を最低賃金ギリギリで働かせて、これも一種の『貧困ビジネス』じゃないんですか」
竹村さんは
「福祉ではなくビジネスとして成立させているのだから、そうかもしれませんね」
と笑いながら答えてくれました。
「ビジネスとして成立しているのだから、あのケーキを105円ではなく300円で売って、私が100万円の給料とっても誰も文句は言わないでしょ。でも、少し考えて下さい。かわいそうな障害者が、福祉という市民の税金にすがって生活するのと、自立して逆に税金を納める側になるのとでは、社会に対するインパクトが2倍以上違うはずです」
それを『僕のちっぽけな正義感』と表現していましたが、そうした「新しいコンセプト」を示せる竹村さんこそ、本当の意味で『イノベーター』の称号に相応しいと思いました。 
9/3
2日目は高松丸亀商店街再生。この成功事例はストンと腑に落ちました。
実はこの事例を手がけたという触れ込みで全国を講演して歩いている建築士さんのあまり芳しくない噂を聞いていましたので、古川理事長の
「これは成功ではありません。これから成功していくのです」
という言葉には説得力がありました。なるほど、聞いてみないと解らないものです。
「全国の失敗事例でわかるように、 都市再開発法第75条の『原則型』を適用し、反対者を排除すれば、あっという間に地域コミュニティが崩壊します」
「再開発法第110条『全員同意型』が必要なのは、所有者と使用者を明確に分離させても、コミュニティはその後何十年も残るからです」
特に
「中心市街地の発展を阻害しているのは、実は商店主自身なのです」
という言葉には目からウロコが落ちました。
厳しい言い方に聞こえますが、「定期借地権契約が切れる60年後にも地域コミュニティがしっかり残っているはずだ」という自信に裏打ちされた発言だと解れば納得です。
駅が出来てからポッと集まって出来たような商店街ではなく、江戸時代から続く祭りなどの地域の行事を大切にしてきたおかげで、イザとなったら一つにまとまれる、自分の属する商店街の歴史を誇りに思うことの出来る商店主だったからこそ、3年で『全員同意』が取り付けられた・・・種を明かせばそういうことだった訳です。
9/4
上勝町農協に、徳島県立農業大学校を卒業したばかりの横石知二さんが赴任して来たのが1979年。
町の人口は年々減少し、主な産物であった木材や温州みかんは輸入自由化や産地間競争が激しく、伸び悩んでいた1981年に局地的な異常寒波が上勝町を襲い、ほとんどのみかんが枯死しました。
この歴史的大災害を乗り切るため、軽量野菜を中心に栽培品目を増やし、農業再編成に成功。
続いて季節的要因の少ない椎茸に注目し、現在の年間売上高約5億円と、成功を収めています。
そして町の半数近くを占めるお年寄りが活躍できるビジネスはないかと模索し、1987年に「葉っぱビジネス」をスタートさせました。
そのきっかけは
「ある日、すし屋さんで、隣の女性たちがツマモノのもみじの葉っぱを"わぁきれい。持って帰ろう"とハンカチに包むのを見たんです。そこで葉っぱを売ろうと思いついたんです」
と横石さんは語ります。
「葉っぱを売る?タヌキじゃあるまいし」
「こんなもん売ったら恥ずかしいて道も歩けん」
・・・それでも絶対いけるという強い確信のもと、最初はたった4人のおばあちゃんたちの協力で事業は始まりました。
でも最初はさっぱり売れません。
そこで横石さんは思い切って料亭の板場に聞きに行きましたが
「そんなウラをみせるやつがどこにいる?帰れ!」
と追い返されます。
その際の「仰天エピソード」も披露していただきました。
本当に命がけだったのですね。