今日のニュースは、オバマ大統領就任式の話題一辺倒。

最大のトピックは、やはり就任演説。

はい、NHKの生放送でずっと観てましたわ。

でも、私の関心は少しズレていて……
いやあ、やっぱりこういう「アメリカの歴史的瞬間」における「音楽」って、ジョン・ウィリアムズが作曲するのね、なんて思った。

ジョン・ウィリアムズという人は、現代におけるアメリカを代表する最高の作曲家ということで認知されているのか。
ま、そこに異論は抱かないけれど。

スピルバーグの「ジョーズ」「未知との遭遇」「E.T.」「インディ・ジョーンズ」シリーズ、ルーカスの「スター・ウォーズ」(たぶん、最近の若い人ならば「ハリポタ」のテーマ曲)といった映画音楽だけじゃなく、

古くは、あの有名なロサンジェルス・オリンピックのテーマ曲(Olympic Fanfare and Theme)"(1984年)。


アトランタ・オリンピック(1996年)でも曲(Summon the Heroes)を書いている。


ソルトレイク・シティ冬季オリンピック(2002年)でも曲(Call of the Champions)を提供している。


それに、自由の女神像の100周年記念イヴェントの曲(1986年)。



まさに現代のアメリカという国の歴史の節目節目に、ジョン・ウィリアムズという作曲家に仕事が来るのね。

故・ジェリー・ゴールドスミスだって、素晴らしい作曲家だったのに……。

ま、かく言う私だって、小学生の頃に「スター・ウォーズ」のテーマを聴いて、「映画音楽ヲタク」として目覚めてしまったワケだけど。
しかも、彼がボストン・ポップス・オーケストラの常任指揮者だった頃、3回来日しているが(名古屋公演もあった)、そのうちの2回、行きましたよ(当時の私は高校生)。ナマでジョン・ウィリアムズを観ましたよ。ボストン・ポップス・オーケストラの演奏を聴きましたよ。


で、話は戻るけど、オバマ大統領就任式典。

ちなみに、この式典でもっとも感動したのは、オバマ大統領の就任演説ではなく、その前の四重奏の演奏シーン。

イツァーク・パールマンとヨーヨー・マの2ショットですぜ、旦那ビックリマーク
なんて思ったりしたのである。

ちなみに、ジョン・ウィリアムズつながりで言えば、イツァーク・パールマンは「シンドラーのリスト」のテーマ曲を演奏しているし、ヨーヨー・マは「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(私は未見)のサントラに参加しているし……

しかもこの二人そろって「SAYURI」のサントラに参加している

「映画音楽」的に見ると、ある意味でたいへんに順当な人選だったりするのである(イツァーク・パールマンがユダヤ系、ヨーヨー・マがアジア系という「人種的配慮」はさておいて、の話)。


映画音楽やテレビドラマの音楽は、「劇伴」と呼ばれ(今でも)、「純音楽」(ああ、大嫌いなコトバだ)と比べて、作曲家は低く見られ、軽蔑されていた。

けれどさぁ、見方を変えれば、その昔、「劇付随音楽」ってえものだってあったわけで、「映画」発明以降の世界においては、映画音楽もまったく同じ文脈で語られるべきだと思うのだが……。