星の光って、とてつもない時間をかけて
俺たちの星に届いている。
何万光年・・・何億光年・・・。
人が生まれる前に、チカっと光った光が、
今、やっと俺の目に映っている。
コレって、スゴイことだよね。
もしかしたら・・・
今、見えている星の光の場所には・・・
もう、『その星』がいないかもしれない。
何億年も前に、寿命を終えて、
消滅しちゃってるかもしれない。
でも、『今』は、光となって、俺たちに見えていて。
そう思ったら、星が光っているのは
当たり前なんかじゃなくて、
やっぱりスゴイことなんだなって
素直に感動するんだ。
キレイだなって素直に思うんだ。
そして・・・
感動を与えてくれた星が、今も生きていて、
この先も輝き続けて欲しいって願うんだ。
そこで、ふと思ったんだ。
こうして、『平和』に暮らせていることが
当たり前に感じてしまっている俺たちだけど、
本当は、ずーーーっと昔に、
誰かが
「幸せになりたい」って
強く願ったのかもしれないって。
遥か・・・遠い遠い先祖さまの、誰かが、
こう願ったのかもしれない。
「平和な世の中になってほしい」って・・・。
苦労して、痛い目に遭って、努力して・・・
『幸せ』になるために、
『平和』にするために、
がんばって、がんばって・・・
それでも、自分の想いもよらない
大きなチカラに、人生を曲げられたり、
負けそうになったり・・・。
それでも、諦めずに
ただただ・・・願ったのかもしれない。
「幸せになりたい」って。
その、誰が願ったのかも分からないくらい、
大昔の『願い』が・・・
『平和』を願う『想い』が・・・
何万年・・・何百年・・・何十年かけて、
『今』、やっと叶っているのかもしれない・・・。
そう思ったら・・・
争いを知らずに暮らせていること・・・
毎日、安全に過ごせていること・・・
好きな人と肩を並べて、
星を眺めることができること・・・
生きていられること・・・
そのすべてが、愛しくて、愛しくて・・・。
あなたの目に映るプラネタリウムの光ですらも
いとしくて・・・。
その光の輝きを、すぐそばで見られることも
「幸せだな」
って思うのです。
すべての人に、「ありがとう」。
遠い昔に「幸せ」を願ってくれた人に、「ありがとう」。
好きでいてくれたあなたに「ありがとう」。
俺たちは、幸せです。ご先祖様。
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end