- 「ワタシが主役」が消費を動かす―お客様の“成功”をイメージできますか?/日野 佳恵子
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株式会社ハー・ストーリィ代表取締役である日野佳恵子さんの著書なんですが
女性の視点からのマーケティングは、男である私にも新鮮に映るものもあります
この点は本当に面白くって、性別が違うだけでこんなに新鮮に思えるのかって感じました。
昨今でさえ、女性の社会進出が叫ばれていますが
それでもまだ、男は外に出て稼いできて、女は家を守るみたいな風潮が
強かったりしないでしょうかねぇ
男性から観た女性の意見、女性から観た男性の意見って
同じ物事を議論していたとしても、まった異なった視点からディベートできたりするので
いろんな気づきがあったり、
また新たなアイデアが浮かんできたりするものだと思います
お客様だって、最終的には女性の方が多かったりするもんですから
女性の視点は、もっともっと大切にすべきだと思いますね
そんな著者が考える購買チェックポイント「5つの価値」
便宜的価値(価格):お得、値ごろ感。この程度なら、この価格で十分。
基本的価値(モノ):製品の性能・機能そのもの。品質の良さ、信頼性。
情緒的価値(五感):見た目が素敵。香り、デザイン、色、肌触り、音など五感を刺激。
個人的価値(ワタシにとって):自己実現ができる。ワタシにぴったり、ワタシらしい、ワクワクする。
社会的価値(共感・つながり):環境にも配慮したい。ワタシと誰かがつながる(憧れの人、友達、未来の子供や社会、世界の人々など)。地域活性に役立ちたい。
で、この中でどの価値が欲しいのかっていうと、すべて欲しいんです
どれかがあればいいんじゃなくって、どれもなければならないってこと
昔みたいに、お店に並べていれば売れていく時代はとっくに終わったんです
消費者は賢くなって、「ワタシが主役」になって創っていくんです
それが、全体の消費を動かす
この本を読んでいて、消費者の動向なんかを分析している箇所などがあるのですが
そこで思ったのが、
自然とお客様はその商品を買うにあたってストーリーをつくっているんだ
- 仕事はストーリーで動かそう/川上徹也
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そう、この 『仕事はストーリーで動かそう 』にも通じるものがあるんじゃないかって
自分で物語を勝手につくっていて、それで納得して
自分が主役になって、全体の消費が動いていくんだって
本当に面白いですね
誰しも、自分で物語を書きたいんじゃないかって思えますね
人間って、どこかで褒められたいとか認められたいとか思っていて
それが消費行動にも表れていると感じるんです
そんな消費者の心理を上手につかって、著者はマーケティングに取り入れているんだなぁって
とっても勉強になりました
人間は、生きている限り人間と関わっていくわけで
どんな人間にだって、その心理というものがあって
その心理を上手に使いこなすことによって、それが大きなうねりとなり
時には、時代をも動かしていくのではないかなぁって感じたりもしました
先の衆議院選挙だってそうだと思うんです
結果は、民主党の圧勝だけれども
その1票1票の中には、また違ったストーリーが描かれていて
それぞれの想いが投票用紙に書かれた記名になり、政党名になっていて
有権者は、皆が「ワタシが主役」って思って投票行動をしたんだろうと思います
だから、企業側はそれを逆手に取って
売ってやろうと思うのではなく、消費者の
つまりはお客様の成功のイメージができるか
お客様自身が「ワタシが主役」となって、購買活動を行うことができるのか
ユニクロの低価格で品質のいい990円ジーンズしかり、ボルヴィックが活動している
「1ℓの水を買うと、アフリカに10ℓの清潔な水が生まれる」という「1ℓ for 10ℓプログラム」しかり
消費活動を通して、エコ活動になるってのもいいですよね
勝間和代さん が中心になって行っているchabo!も、その一環ですよね
私たち買う側も、意識しなくても社会貢献できるって気持ちがいいものですしね
その他にも、女性ならではの視点で様々な消費活動に対して
企業はどのように対応したらいいのだろうか
そのヒントが満載です
「東京ガールズコレクション」とかも、
最初テレビで観たときはビックリしましたからねぇ
会場で、携帯電話を使って買い物するなんて発想が素晴らしい
もっともっと、いろんな視点を持つことで様々なアイデアは生まれると思います
特に凝り固まった脳みそを持った私みたいなサラリーマンに
一度読んで欲しいなぁって感じました
- ファンサイト・マーケティング/日野 佳恵子
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いつも感謝します
本当にありがとうございます
これからも、当ブログをどうぞよろしくお願いします
【編集後記】
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ブログ内の画像を変更しました
それにしても、迫力がありますねぇ
そう、これは具太郎さんが運営する「みんビズ! 」での紹介に詳細は記載されているのですが
ワタシ自身も、発表されるまでどんな風になっているかは全く知らなかったので
見てみてビックリ
これを見て、うちの妻が一言・・・
「似ているジャン」
本当に最高のキャラクターに仕上げていただいてありがとうございます
これに負けじと、今後も記事を更新していきたいと思います
そう、「みんビズ! 」でも頑張りまぁ~す