沢からの帰り、看板がありました。
『赤滝城址登山道』
『野地之岩窟』
そういえば、橋のところに看板がありました。
赤滝城址・・・文台、大熊の前哨戦に敗れた平家勢が最後の拠点として逃げ落ちた城~
野地之岩窟・・・弾劾絶壁に洞窟がある~今はこれまでと覚悟を決めた目代とその一族9人は岩屋から討って出て乱戦の末、自害して果てた。
おおっ、これは見にいかねばっ!
と、分岐から歩くこと30分。
城址着。
が、”址”=”跡”なのか、城の気配は跡形もなく・・・
看板が無ければ通りすぎたことでしょう。
お城といっても、小さな砦みたいなものだったのでしょうか。
四等三角点はゲット
城址から、またもとの道へ引き返しました。
蛍光ピンクのキノコ発見
お次は『野地之岩窟』へ
快適な水平道を歩きます。
途中分岐がありますが、ピンクのテープにしたがって尾根方向へ。
デカいキノコ発見
斜面は次第に急勾配になり
ついには立木をつかんで這い上がる・・・
本当にこの先にあるのか??
短い間隔にぶらさがっているピンクのテープが、”信じて!”と訴えてました。
と、疑っていたらば~
ありました!!
その向こうにも!
・・・ん~、でも人が入るには穴が小さすぎませんか??
と、先を見ると、立ち木にまたまたピンクのテープ。
ザレた足場に注意しつつ、木をつかみながら登っていくと・・・
ありました!!
高さ2m×横10m×奥行5m?くらい??
見事な岩窟です。
人が掘ったものか、自然に出来たものか。
礫岩が自然と崩れ落ちて、穴が開いたのでしょうか?
アリ地獄
平家の残党の生まれ変わり?
平家の残党が見た景色
洞窟の外壁はコケに覆われ
緑の中に溶け込んでいました。
沢の流れと鳥のさえずり以外聞こえてきません。
ひっそりと草とコケに覆われた岩窟。
『今はこれまでと覚悟を決めた目代とその一族九人は、岩屋から討って出て乱戦の末自害して果てた~』
いまは静かなこの地でも、戦いがあったのでしょうか。
九人の有志たちは、自らの命を絶つ前にこの洞窟でひとときのやすらぎを得たのでしょうか。
しばし静寂に耳をすませ・・・
ピンクのテープに導かれ、現実の世界に戻って行きました。