歯周病は、歯と歯茎の間に歯周病菌が入り込んで増殖し、毒素を作り出して歯茎や歯槽骨に炎症を起こす病気です。では、歯周病を予防するにはどうすればよいでしょうか？
メカニズムは簡単です。歯周病を予防するには、歯周病菌を減らし、毒素の生成およびその働きを抑えればよいのです。
歯周病菌は増殖するために鉄分が必要になります。そして、ラクトフェリンは鉄分と結合する性質があり体内に入るとすぐに体内の鉄分と結合します。つまり、ラクトフェリンが鉄分と結合すると、歯周病菌は増殖に必要な鉄分を失い、増殖することができなくなるのです。
しかしながら、歯周病菌の増殖を抑えたとしても、作りだされた毒素はそのまま残るため歯周病は改善されません。ここで、さらに活躍するのがラクトフェリン。ラクトフェリンにはこれらの毒素を分解し、炎症を抑える効果があるため歯周病を改善することができるのです。ラクトフェリンは、菌の発生を抑制し、発生した毒素も分解してくれる、まさに歯周病改善の理想的なタンパク質なのです。ところで、歯周病菌は口の中だけではなく、血液にのって全身めぐり動脈硬化や糖尿病など様々な病気を引き起こすことが最近の研究でわかってきています。つまり、ラクトフェリンで歯周病対策をすることは、動脈硬化などの病気を予防できるということにつながるということですね。
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