Sweet & Lovely/Keith Brown


レーベルの看板ピアニストであるドナルド・ブラウンの御子息!と、いっても・・父の七光のご縁ではありません。
2007年、レーベルのオーナーであり、プロデューサーでもあるXavi er Fel geyroll es が、フランスのフェスティヴァルでトリオ出演しているKeith の演奏を聞いたのが、そもそもの出発点だとか。
もちろんドナルド~キースの親子関係は頭にあったことでしょうが・・、氏のこの数作の作品といえば、エリック・ハーランド(BG 1031), ウオーター・スミス三世(BG 2929),そして、マルグリュー・ミラー(BG 1030)。
アメリカのアーティストとも親交も深い人ですから、大したものです。スタイル的には、父親譲りのバップを基礎にし、スウィンギーな歌心を基礎にしている所がまず、好印象。特に、2 曲目ピアノ・トリオによるスタンダード・ナンバーの語り口なんて、若手とは思えない落ち着きを感じますし、また、オリジナル曲のミディアム・テンポ・チューンM-5の渋さ具合なんていうのも聴きものです。
M-8には、ちょっとトラッドな香りも。
一方、今時のPOP さもミクスチャー。
スティーヴィー・ワンダーのM-3 のような選曲あり、スタンダードの代表曲のM-4 の斬新なアレンジングなんていうのも味なもの。
このトラック、トリオのコンビもバッチリで、ポストバップのピアノ・トリオの良さを感じます。
バックのリズムは、言わずもがなアメリカの達人たち(Marcus Gilmore は、Roy Haynes の孫であるだけでなく今もっとも忙しいドラマーの一人)。
ステファン・ベルモンドらもゲストで迎え、胸をかりつつ、いいスタートを切ったという感触の一枚です!(インフォより)