アスリートが陥りやすいパターン
昨日今年5月に神奈川パワーでデビューする高橋さんから電話が入ってきました。1時間も電話をしてしまいました。そこには初めてのパワーの大会でいろんな葛藤がつまりに詰まっていました。ここで皆さんも復習をこめておさらいしましょう。
まず初めての大会では?
初めての大会では、皆さん背伸びをしたがります。そしてあまりにも高すぎる目標を設定し、それをクリアできないと自己険悪に陥るパターンです。
初めての大会はとにかく、9試技全部とるつもりで行きましょう。パーフェクトを出すにはおのずと重量は控えめになります。
練習での重量が、S140 B125 D180 とすると、
S 125→135→140(135の挙げを見て145まであり)
B 115→120or122.5→122.5~127.5(ベンチはあまりまぐれがありません)
D 160→170or175→180から190(デッドは大いにまぐれがあります)
第3試技で自己ベストタイか自己ベストを設定するのでちょうどいいです。とにかく第1試技は低めで設定してください。低い重量を申告するのは恥ずかしいことではありません。三振して失格するほうがよほど恥ずかしいです。
練習では?
練習に燃えている人であればあるほど、まじめであればまじめであるほど。練習をしたがります。練習をしたがるのはいいのですが、しんどくてつらくて逃げ出したくなるような練習が、いい練習と思っています。
いい練習というのは、出来るか出来ないかの重量が出来たのがいい練習で、つらくてしんどくて苦しい練習がいい練習ではありません。
練習の前段階が大事
たとえば、今日がスクワットの練習の日に、前日にゆっくり寝て、ゆとりのある生活を送り、食事もサプリメントも豊富にとって、前の日お風呂屋さんでじっくりほぐして、準備万端で迎える人。
それに対し、前の日は忙しくて睡眠不足、ご飯も適当にとり、ばたばたしながら練習に来た人。
どう考えても前者のほうが有利になります。練習に対する前段階がものすごく重要です。
練習のときでも
これはどうでしょうか。楽しくしゃべるのはいいですが、セットはいる直前までずっとしゃべる人と、セットにはいる2分から5分前ぐらいから、自分のことに集中している人。
どう考えても集中しているのがいいです。集中の仕方はそれぞれですが、気をそのセットに集中させるのはとても重要です。
そのとき出来ることをする。
セットの練習のときに思った回数が出来ないときもあるでしょう。そのときにどのように対応するかがポイントです。
1 ウォーミングアップ時から重たかった。調子悪いから次回か日をずらしてスライドしよう。
2 もしかしたらピークが過ぎたかもしれないから、重量を下げて、回数をこなしてベースを作ろう。
3 出来ない自分が腹が立つ。悲しくて悲しくて・・・・・。
4 しかたがない。今日は別の種目をしてみよう。
この中で一番だめなのが、3番です。自己険悪に陥るのが一番いけません。そのほかはよく見ると前を見ています。そのときに出来ることの繰り返しが、成長を生みます。
ざっくり書きましたが、ようはそのとき出来ることをする、練習前は準備を万端にしよう。これぐらいです。
その準備は、睡眠であったり、食事であったり、ケアであったり、サプリであったりします。とにかく出来ることからはじめましょう。あと環境。自分がここと思ったところに行きましょう。その場の空気で引っ張ってくれます。