いつしか年賀はがきでしか交流がなくなってしまった知人たち
年に一度の近況を伝える年賀状・・・
以前、パートでしたが40代のころ某ビール会社の
マーケティングレディとして酒屋さんを回っていました。
担当は60件ほどです。
まだ不慣れで恐る恐る「こんにちわ~」とお店に入っていったものです。
すごく怖い顔して無愛想に対応されたりもしましたが
もともとそういう顔だったらしいですが(⌒-⌒; )
だんだんなれてそのうちの何件かのお店とは親しくさせていただき
お昼ごはんなどもご馳走になったりと
こんな私でも待っていてくださるお店が増えていきました
仕事も楽しくやっていたのですが
自分のやりたい(POPライター)仕事が見つかり、
会社に内緒で応募して受けたら合格して
5年ほどでビール会社を辞めました(^~^)
急なことだったのですぐにはやめさせてもらえず、一日おきにでも良いからといわれ
両方の会社を掛け持ちしていました。
お酒も飲めない私なのでお付き合いも悪く売り上げにもつながらないのに
かえってビールやワインの注文をたくさん頂きとても良くしていただきました。
でもとうとう辞めるとき、会社とお酒屋さんたちにも送別会をしていただきました。
私が辞めるとき、
送別会にライバル会社さんの社員の方も参加してくださったのですが
そこで出会って結婚が決まった酒屋さんの息子さんに頼まれて
まさかの「お仲人さん」までやらせていただきました。
お酒の問屋さんにしてもらえば・・・と辞退しましたが
結局お引き受けして
盛大な結婚式でした。リムジンにも乗せてもらいました(´∀`)
今でもお付き合いさせていただいております。
なんと13年ぶりに授かったかわいい息子ちゃんも今年小学校!
若夫婦でお酒屋さんをがんばっています。
自分の人生のドラマももちろんですが
周りのかかわってくださった方たちの人生も悲喜こもごもで
年賀はがきから、今日ある酒屋さんのご主人のお見舞いに行ってきました。
私が回っていたころの酒屋さんの中では
地域では一番くらいの売りあげを出している老舗のお店でした。
ライバル会社の卸問屋のセールスマンの方がいつもたくさん集まって
しのぎをけずっていました。
その後コンビニに移行して家も新築してとても勢いがあったのですが
近所にスパーや競合店が次々とできて
いつの間にか閉店してしまいました。
その後はお引越しをして音信普通となりどこへ行ったのかもわからずでしたが
ある日奥様からお電話をいただいてそれから10年くらいの
年賀はがきだけのお付き合いとなっていました。
病名は脳腫瘍ということで2度ほど手術をしたとのこと・・・
カーテン越しに、誰だかわかりますか?と声かけると
「あ~、なんだい、わかるっちゃ!」とすぐに名前を呼んでくれました。
涙を流して喜んでくれました。
そうしてまたいろいろお話をしていると
記憶力が5分と持たないらしく、
さっきわかったことがすぐわからなくなるの繰り返しで
私もだんだんつらくなって
また来るね・・・といって病院を後にしました。
胸に重いものがど~んとのしかかって
昔のあの元気な社長さんの姿はどこへ行ってしまったんだろう・・・と
何度も思いました。
人の人生って上ったり下ったりの繰り返し、
誰しもが平坦な道ばかりを歩いて過ごしているわけじゃないんだと
そんなことはこの年になれば百も承知のはずだけれど
ふと美空ひばりさんの
『人は悲しい悲しいものですね・・・♪」という唄のせりふが
心に切なく響いてくるのはなぜかしら?といつも聞くたび思っていましたが
こんな日には言葉にならない「切なさ」がどっと襲ってくるものですね。
私は23歳で結婚して子供が大きくなったころからパートの仕事として
最初に某ビール会社、その後ポップライターの仕事を10年くらいやって
その後現在のカラーコーディネーターの仕事をしながら
某派遣会社の面接の仕事も約3年ほどやっていました。
そのときの経験が今のカウンセラーの仕事にも大いに
役立っていると思っています。
仕事と家庭の両立は忙しくて大変でもありましたがそれなりにこなせるもので
夕方には家路について6時半には食事を出していました。
一人の人間として家庭での自分以外の存在があったからこそ
いろんな人と出会って、たくさん人生勉強ができたと思っています。
どんな仕事もいやだと思う仕事は何一つありませんでした。
若い方たちとも数多くかかわってきたからこそ
今の職業も楽しくできてると思っています。
振り返るとあっという間に過ぎてしまった若いころの自分が
今ではとても懐かしいです。
自分のことより周りの人の悲しさが応えるこのごろ、年齢のせいかしら(^▽^;)
普通に暮らしている今の自分、仕事もまだ続けていられる自分に
あらためて心よりの感謝のおもいを強くした今日のお見舞いでした。
※長々と書いてしまいました、
ここまでお付き合いくださった皆様に感謝申し上げます。