さて、土曜日に結果が発表されたAKBの総選挙ですが、
ざーっと眺めて思ったこと。

17位以下の人たちは大きく分けて3グループ。
・昨年から順位を大きく上げたメンバー(昨年圏外、もしくは、順位が低かった)
・昨年から大きく順位を下げたメンバー
・ほぼ昨年の順位をキープしているメンバー

大半の人は前二者のどちらか。そして、今年順位を大きく下げた人は昨年も順位を下げています。
ということは、今のAKBは「なにかのきっかけがあるとそれなりの順位にポッと入ることができるが、そこできっかけをつかみそこなうとそのまま落ちていく」と言えると思います。ごく一部の例外が、順位をキープしているメンバーですが、これは例外中の例外。

16位以上もやはり3グループ。
・躍進目覚ましいメンバー
・ゆるやかに順位を下げ続けるメンバー
・ほぼ同じ順位をキープしつづけているメンバー

古参のAKBメンバーは大半が2番目。何名かが突然下位から飛び込んできて、残りのメンバーは現状キープ。でも、全体の顔ぶれはほぼ固定、という感じが上位16名。


順位発表後のスピーチとして印象に残ったのは、阿比留李帆と川栄李奈だったかな。
会場の「どよめき」という意味では木﨑ゆりあ。木﨑ゆりあはSKEのセンター間近だったのですが、AKBに「取られた」形となったことに対するファンの不満の裏返しとしての声援の多さだと感じました。そういう意味では「大人たち」と呼ばれることもある「運営」の意向は無関係に順位が成立しているように思いました。

AKBファンの間では「運営」とは「ダメな大人たち」という意味と同義ですが、運営にゴリ押しされているメンバーは露出の多さと反比例するかのような順位となっていて、ダンス系音楽で一時期躍進した会社がいくら宣伝費をかけてゴリ押ししてもヒットが生み出せないのと同じ理由で、「ファンはちゃんと見ている」のだと思います。

かつてのアイドルはテレビに出る以外はほとんど露出がなかったわけですが、今ではメンバー自身が常時ネットで発信をしていますし、ファン同士も多くの情報を交換しています。そういう時代に、「作り上げられた架空の人物像」では見向きもされなくなった、ということでしょう。