鉛筆画どこか遠くの静寂の中でとても近くの深淵の奥で蠢いている魔物を感じるそれを書き留めたくて言葉鉛筆を探すけれど短くて頭の丸まってモノトーンしか描けない紛い物しか持ち合わせはなくてまた今年の花もその魔性を暴けずに散り始めるあと何度あの感触に触れられるのか命とは苦渋みたいにこみ上げてくる混濁した感傷のカオスよ解読なんてしないで抱きしめたいだけなのに詩人でいられる時間は自分でいられる時間はあまりにも短い命よ春よ空よ光りたいよ