全部、きみのために(ver.星宮ゆきな) | クソ逆毛メガネのアレ。

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どうも。あじゅに鼻で笑われたお渡し会の翌週、ちよちゃんのファンクラブイベントのお見送りで「あっ…お前…来たな…」って言われたごんです。
僕が何をしたっていうんだ……∩(´;ヮ;`)∩


さてさて現在エビストで配信中の星宮ゆきなちゃんのお誕生日楽曲第2弾、

「全部、君のために(ver.星宮ゆきな)」

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いやはやとても良い曲ですね!
色んな受け止め方があると思いますが、個人的には物凄く「異質な仕上がり」になっていると思います。


異質といっても悪い意味ではなく、エビストのこれまでにない歌い方をした曲挑戦的な曲だな、という意味です。

そして何よりもCVである和氣あず未さんの底知れない表現力の一旦を垣間見れる素晴らしい楽曲です。


まだお誕生日楽曲の2周目が始まる前の2017年4月。「全部、きみのために」のゆきなソロが聴きた過ぎて思わず呟いていました。


この楽曲めちゃくちゃ好きで、これをゆきなで歌ったら一体どんな曲になるのかずっとあれこれ妄想していました。

ヤンデレゆきなならどう病むのか、どう迫るのか、どういう愛し方をするのか……

そして歌い分けや演技力に定評のある和氣あず未さんが ゆきなでこの曲をどう歌ってくれるのか……


そして2017年9月8日の0時、更新された楽曲はまさかの本当に「全部、きみのために」。
お誕生日おめでとうツイートをしていたら、あじゅのツイートとヤンデレゆきなイラストで配信楽曲内容を知り、ひっくり返りました…w


ゆ、夢が叶った!!

そして想像以上に聞き応えがあり、深い深い「全部、きみのために」が配信されていました。


僕なりにこの「全部、君のために(ver.星宮ゆきな)」(以下 全君ゆきな)の聞き所と個人的考察、またゲームのオリジナルver.(以下 全君オリ)との比較をしてみました。

あくまで私、ごんの個人的主観と考察に基づく数多にある中の1つの意見になりますので、こんな意見あるんだという参考までにご覧頂けたらと思います。



【はじめに】

全君オリはひなた、鈴音、杏梨、ほたるの4人による楽曲で、一言で表すならヤンデレ曲。

キュート属性曲なのにハードなサウンド、甘い声とは裏腹に重い愛を綴った歌詞が特徴です。

全君オリは個人的に4人による重厚な音域のハモリと、ひなたによる愛情と愛錠たっぷりの語りかけるソロパートを楽しむ曲だと思っています。ひなたのパートだけ物凄く語りかけるように歌っててゾクゾクするんです。しゃもちゃんの声やばいっす。


【異質な仕上がりの全君ゆきな】

では全君ゆきなはどうか。
曲と歌詞は変わりませんが、大きく違うのが「ゆきなが全編1人で歌っていること」。つまりサビ部分の声に厚みはありません。

ですが「全編通してゆきなが色んな感情を剥き出しで歌っている」のです。これが一番のポイントにして聞き所です。

冒頭で書いた「異質な仕上がり」はここです。言い方が悪いかもしれませんが、個人的には初プレイ時の印象としては歪(いびつ)な曲に感じてしまいました。全君オリがとても綺麗で甘くも美しく重厚な曲だったのに対し、全君ゆきなは綺麗に歌うというよりも、語りかけるように歌っているからです。


1番のAメロ聴いた時に正直、(あれ…あじゅこんな下手だっけ…)と感じたのですが、これは曲に合わせるのではなく、ゆきなが感情のままに曲に乗せて語りかけてきているので、少し音程や言葉の切り方が違うからです。さらに通して聴くと全君オリには無かったエンディング、「愛された結末」が見えてくる、そんな楽曲になっていると感じています。


和氣さん本人も「可愛さと怖さと狂おしさ」を入れたとおっしゃってて、かなり感情がこもっているのが分かります。


そんな全君ゆきなですが、僕がこのブログで言いたい事は

「和氣あず未さんによる、星宮ゆきなの歪んだ愛情がとんでもない表現力でストーリー仕立てで投げ掛けられてるからじっくり聴いて欲しい!!」

です。

以下から歌詞ごとにポイントと、全君オリとの違いを書かせて頂きます。



【顔を覗かせる狂気】

退屈な関係にほんのちょっとだけ毒薬を
バランス保つ為には仕方ない事だよね?

イントロ後の曲の冒頭です。
ここは全君オリのひなたパートも同じく語りかけるように歌っています。ニュアンスや感じることもほぼ同じです。

明るく。可愛く。
どこまでも純粋に。
どこまでも素直に。
真っ直ぐに愛しているからこその歪んだ歌詞。

ただ全君ゆきなでは「ほんのちょっとだけ」の所の「ほ」で音が上がります。ゆきなが指で少しだけというジェスチャーをし、「仕方ない事だよねぇ?」と一点の悪意なくはにかみながら語りかけているように聞こえます。 全君オリよりも更に細やかな情景が浮かびます。


【色々な表情とエゴ】

電話もメールも返さない
しばらく顔も見たくない
嫌いになったわけじゃない
もっと愛されたいの

ここからゆきなの無垢で曇りのないエゴが出てきます。全君オリと比べて頂けるとかなり表情が豊かになっている事に気づくと思います。

「電話もメールも返さない」と可愛く宣言。これも語りかけているからこその宣言です。あくまで可愛くです。

「しばらく顔も見たくない」でゆきなは少し下を向いて拗ねながら少し言い澱みます。なぜなら本心ではないから。「見たくない」では目線を逸らして口を尖らせるゆきなが想像出来ます。

「嫌いになったわけじゃない」と先程の発言を明るく補足してきます。ここでは安心してねとゆきながパアッと笑います。

「もっと愛されたいの!」ここも明るく可愛く悪びれず。笑顔で抱きついてきてるのかもしれません。

だって私はあなたが好きだから、あなたももっと私を愛してくれていいじゃない!冒頭の仕方ない事だよね?がここにも繋がってきます。
純粋にして強大なエゴです。


【ゆきなの狂気スイッチ】

大切にすればするほどに
何もかも吐き出してしまいたくなる

「大切に」でどれだけ大切かを表現。頭の一瞬のタメが光ります。「た・いせつに」と思わず力むほどの愛情。

「すればするほどに 何もかも」綺麗に歌うのではなく、すこし気持ちを逡巡させるような、きゅっと手を胸の前で握って噛みしめるような。「する」の部分でまた言葉が強まります。あぁ私の想いはやっぱりすごい、こんなに好きと少しトリップ気味。

「吐き出してしまいたくなる」、ここに関しては那奈美ちゃんが「は」の部分がお気に入りとツイートし、それに対し和氣さんが「吐き出す感じ意識して歌った」とリプを返しています。

全君オリでも金魚ちゃんが感情を込めて力強く歌い上げている部分ですが、全君ゆきなでは更に感情的に、「は」の部分で目を見開いて、頭を振り乱さんばかりの気持ちの強め方です。

そしてここからゆきなの狂気スイッチが入ります。これまでは構ってほしくて無視したりと軽いものでしたが……


【狂おしいほどに真っ直ぐで歪んだ愛】

キミを傷つけてしまいたい
二度と忘れられぬように
キミを抱きしめて癒したい
二度と離れられぬように

歌詞だけみても狂気と一方的な愛を表現しているサビ部分。全君オリでは4人の厚みのある綺麗なハモリを聴け盛り上がります。

全君ゆきなでは綺麗さや可愛さはありません。声が可愛いので可愛いには可愛いんですが、聞こえてくる感情はえげつないです。ここから全体的に発音や言葉の言い方が強くなってきます。

最初の「君を」でゆきなの想いが強く暴走しています「傷つけてしまいたい」と我慢が出来ないような、感情が抑えられていないように聞こえます。そして「二度と忘れられぬように!!」を全力で一気にグワッと駆け抜けています。そう、一思いに何かを突き立てたような。


次の「君を」でもゆきなのもう1つの想いが暴走しています。先程と言い方や言葉の強まり方が同じなのにやっている事は正反対。傷つけたい、癒したい。でも求めている結果はどちらも同じ。相手の為ではなく自分の為。

先ほどと同じく力強く一気に暴走気味に駆け抜けているのが全君ゆきなです。全君オリよりもかなり生々しいです。


【焦りと強行と】

今何処で何してるの?
誰と何話してるの?
四六時中キミのことを
ねぇ 全て教えて欲しい

ここのパートでは先ほどの続きで、ゆきなが強い口調で問いかけてきます。焦りを感じるような、苛立ちを感じるような。強い独占欲が歌詞にも歌声にも現れています。

ただ「ねぇ 全て教えて欲しい」だけは少し弱っているようにも聞こえます。何で教えてくれないの?知りたいだけだよ?とゆきなが切なそうな、今にも泣きそうな…そんな風にも感じます。


【ゆきなの愛の沼に……】

キミを傷つけてしまいたい
二度と忘れられぬように
キミを抱きしめて癒したい
二度と離れられぬように

落ちサビでは静かになり、1番のサビの暴走が治まっています。全君オリでは鈴音とひなたのパートで鈴音は胸の中に蠢く黒い気持ちを確認するような、ひなたはフフッとどこか笑いながら決心を固めるようなイメージでした。

ですが全君ゆきなでは全く違うように聞こえませんか?どれも恍惚とした、ゾクゾクしているような、今正に願いが叶っているかのよう嬉しそうに微笑むように感じないでしょうか?

特に「二度と離れられぬように」ではすごく嬉しそうです。何故かという事を考えて一番しっくりくるのが「もう相手は堕ちてしまった」のです。

傷つけて、抱き締めて。もう相手はゆきな無しでは生きていけないのです。

しかも落ちサビのここでだんだんと嬉しそうになる、更に都合の良い解釈をすれば「時間経過を表している」のではと。

一度や二度ではなく何度も何度も傷つけて、抱き締めて。段々と相手はゆきなから離れられなくなる……それを見て自分の愛が届いてるのを実感し、相手の愛も実感し、ゆきなは段々と嬉しそうに……そう考えられるのです。


【そしてその後……】

今何処で何してるの?
誰と何話してるの?
四六時中キミのことを
ねぇ 全て教えて欲しい

1番と歌詞は同じですが、こちらも歌い方が全く違います。1番とは打って変わって可愛らしく問いかけてきます。

疑っているような聞き方ではなく、ただ知りたいからという純粋な想い。焦りも感じません。何故ならもう相手は「堕ちて」いるからです。

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と、以上が僕が聞いて感じた「全部、きみのために(ver.星宮ゆきな)」です。

曲として聴くにはあまりに感情が剥き出しで、更に最初と最後で相手が堕ちるまでの過程が描かれている、そんな曲になっていると感じました。

書き終えて改めてこの曲の怖さと、ヤンデレゆきなの可能性を感じさせてくれますねw
妄想の中のヤンデレゆきなは、服の裾を掴んで「ゆきなをひとりぼっちにするんですか…?」と目を潤ませ「ずっと一緒に居てください」と依存してくるタイプだと思ってたのですが、このドSゆきなも中々……₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾


勿論これは答えではなく、1つの聞き方です。和氣さんに確認を取った訳でもないですし、間違っている、意図していない可能性だって大いにあります。

感じたままに聞くのも良いですが、もし特に何も感じず聞いてらっしゃる方がおられたら、是非こういった部分を意識して聞くと少し違った曲に感じるかもしれません。

そしてこれだけ感情を込めて、可愛らしさと怖さを「ゆきなの声で」表現出来る和氣あず未さんの表現力、演技力、歌い分けに本当に感動と尊敬の想いを改めて感じました。

機会があれば和氣さんが他に演じて歌われてる

「Can't Stop!! (片桐早苗)」
「ばいたるエクササイズ (樋口えり)」
「GAL -Get All Lucky- (ギャル子)」
「私の印は大本命◎ (スペシャルウィーク)」
「真実の瞳 (東雲月姫)」

辺りを聞き比べて頂きたいです。
演じ分け、歌い分けが半端ないです。

更にどのキャラも全然違う声の質なのにちゃんと「和氣あず未」だと分かるんです。ゆきなとギャル子ちゃんだけ比べても凄いです。


このブログ更新時点で「全部、きみのために(ver.星宮ゆきな)」終了まで約2日、是非じっくり聴いてたくさんプレイして欲しいです。

そして欲を言えばTwitterやお手紙で感想を伝えてあげて欲しいです。きっと、いえ絶対和氣さん喜んでくれます。多くはないですがお渡し会等の機会があれば直接是非…!


ここまで長文にお付き合い頂きありがとうございました。かなりスッキリしてやりきった顔しております₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾


ではでは〜


ごん