ほたえな ~胸中が猿~ | クソ逆毛メガネのアレ。

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先日ちょこたんこと桜咲千依さんが出演する舞台、

グワィニャオン15周年前倒し公演「ほたえな ~胸中が猿~」 を観劇してきました!


    


あらすじ

慶応3年11月15日。
京都近江屋にて坂本龍馬、中岡慎太郎が刺客に襲撃される。
龍馬はその場で絶命。
しかし中岡慎太郎は瀕死ながらも生きていた!
龍馬暗殺直後の近江屋で巻き起こる大騒動!
※パンフレットより抜粋


と、ざっくりと説明すれば諸説ある龍馬暗殺のお話。
舞台は初めての観劇、時代劇はあまり見ない、歴史にも詳しくない…
そんな僕でしたが…


めっちゃ楽しかった!!!!!!!!!!



いや本当に!!すごい楽しかった!!

圧巻の殺陣!!

役者さんの鬼気迫る演技!!

テンポがよく思わず笑ってしまう会話!!

過去と現在が入り乱れるボリューム満点のストーリー!!

そして舞台に隠された衝撃の仕掛け…!!

語ればキリがない程…!!



12/20の千秋楽 昼・夕公演を観ましたが…2回じゃ足りない!!!
だって話が進んでる横のスポットが当たってないところでもお話が進んでるんだもの…!

1回目と2回目で観るところ変えたりしてましたが、あと2回は観ないとダメでしたね…ぐぬぬ…!



全体の話はツイッターでたくさん書いたので、役者さん個人個人での感想を。


■ちょこたん(萩原小梅 役)

開演前にパンフを見て「小梅」役にビックリw
始まって昼の部は目の前に満面の笑みでええじゃないかを踊るちょこたんが!
かわいいなぁと思いつつ、次に本編に出てきたときにはあのメイクですよ…




これ。

もう大爆笑ですよこんなん!!!
この顔で「うちは小梅ちゃん言うねん!!!」って言うからwww
その後の田中智也さん演じる毛利氏の「小"梅"ぢゃ"ん"お"ね"がい"じまず##」ってセリフも相まってひたすら笑いましたね…

その後はちょこたんの1.5倍はあろう長身の笠井さんを…


投げる!!!


そして


投げ飛ばされる!!!!


さらに


斬られる!!!!!!!!


シンデレラガールズでちょこたんを知った身としてはこんなに体当たりなのかと…w
ちょこたん曰く「投げ飛ばされるのはいつものことですwwww」だそうですがw


可愛いところも、コミカルなところも、シリアスなところも観れて大満足でした。
役者・桜咲千依・・・これからも観たい!!!



■西村太佑さん(島田庄作 役)
グワィニャオン主催の西村さん!
演じられた島田庄作が面白すぎてwwwww

シリアスにはじまったほたえなが一気にコメディになったのは間違いなく島田庄作…いえ島田氏のおかげw○○氏呼びから「お、空気変わったな…」と思いましたが、初めて観る舞台の緊張はそこで解けてました!

セリフの間の取り方と言葉のチョイスが絶妙で何度も笑いました…
「坂本氏そこ」「新撰組じゃあ!!!!」「あそこの鶏は美味い」など記憶に残るセリフばかり…

ひたすらへっぽこで適当だけど、熱くて憎めないキャラクタで存在感は抜群。なのに最後の今井氏との殺陣では西村さんと宮崎さんのキレッキレの動きが相まってめちゃくちゃかっこいいというチートでした…

この舞台の空気を作っていたといっても過言ではない素敵な役、そして役者さんでした!



■宮崎重信さん(今井信郎 役)
ほたえなを観て「役者の演技ってすごい……」というのを肌で感じた役者さん。
龍馬を斬った刺客、見廻り組の今井信郎を完全に役に入り込んで演じておられました。

自分が斬った…と独白するシーンは本当に鬼気迫る演技で、声の抑揚、間の取り方…そして目線…完全に空気を支配していました。とにかく怖い。あぁ人殺しの目ってこんなに暗いのか…と思うほど。叫ぶシーンではヨダレが垂れるのをいとわない演技で、もう演技なのか本当の事なのかが分からなくなるくらいの怪演に鳥肌が立ました。

殺陣のシーンもめちゃくちゃカッコよく、1人で5人相手に大立ち回りをしてこれも見とれてしまうほどでした!

劇場を出る際に直接感想をお伝えしたときは、役とは打って変わった優しい笑みを浮かべておられこちらも笑顔になってしまいましたw


■佐古真弓さん(千葉佐那子 役)
龍馬と婚約者、江戸に残してきた龍馬の女…という役。
龍馬の死の報せを聴き、江戸から京へやってきてその死の真相を聞く…という流れなので、ほたえなの舞台では当時を知らない、一番観客に近い存在。

佐古さんがとにかく美しく、そして凛々しく…ほたえなの中の女性で1番良かったと思うのは間違いなく佐古さんですね。

最初のシリアスなシーンでは見るものを惹きつける演技…かと思えば応援団みたいな声の出し方したり、ケンカしたり、ビンタしたり、キスしたりw

場面に合った演技を瞬時に使い分けられていてすごかったです。生涯独身を貫いたというその意志の強さ、気高さに似合う存在感をだされていました!



■渡辺利江子さん(菊谷峰吉 役)
パンフレットを見て一番ギャップに驚いたのが渡辺さんでしたw
パンフレットでは微笑みの素敵な大人の女性という雰囲気、演じていたのは快活な少年だから無理もありませんw

しかし観客が一番最初に目にするのが峰吉が大泣きしているしているシーン。その号泣ですでにヒヤリとした緊張感のある空気を作っておられたのが震えました。

峰吉が事件を振り返るあえて言うなら「峰吉劇場」ではひたすらに喋り倒し、完全に舞台を峰吉の世界にするほどの圧倒的なパワーを感じました。峰吉に関しては舞台で明確に語られてない部分があり、あれこれ考えたり、見た人と議論するのも楽しかったです!

そして終演後に一番明るくお話をさせて頂いたのが渡辺さん。笑顔がすごく温かくこちらもつられて笑ってしまうほどw次の舞台でもぜひご挨拶させて頂きたい!と思いました!


■田中沙季さん(女中・花代 役)
近江屋の一癖ある女中・花代さん。
役柄としては完全にコメディーリリーフで、シリアスなシーンでの活躍はあまりありません。
…が、印象に強く残るキャラと表情で大好きな役のひとつですw

基本的にはメインの役の方の傍であれやこれや動く感じなのですが、情報オタクなのか当時の日本の情勢にやたら詳しく、ドヤ顔で解説を入れているシーンが本当に面白くてw

田中さんの表情が大きく変わるのも観てて楽しく、今どうしてるんだろ?と結構目で追っていた役でした。


■かぬか光明さん(井口新之助 役)
やたら可愛い喋り方をする役だなぁと思ったら4歳児wwwwwww
そのオチがとにかく印象的で見てて面白く、しかも本当に可愛く見え、愛しさを感じてましたw

しかし個人的には出演者の中でもとても重要な役割を持っていたと思っています。
それは語り部としての役。4歳の時に父が営む宿で坂本龍馬が殺された…この日本の歴史を語る上ではずせない大きな出来事を体験。死ぬ間際の中岡慎太郎から様々な想いや魂を受け取り、それを次代に伝えるというものです。

劇中では4歳児と大人になった新之助が出てきましたがその切り替えに驚いたものです。
しかしこんなに可愛い声が出るんだなぁと思い返しても感心してしまいますw


■遠藤純一さん(谷干城・藤吉 役)
かぬかさんと並ぶ巨漢枠の遠藤さん。
もじゃもじゃの熊さんみたいな印象を受けましたが、見た目に反しとにかく演技が丁寧で細かいところまでしっかり演じきり、さらに演技の幅が広いとまできて…素晴らしい役者さんです。

今井氏が出てくるまでは完全にコメディリリーフで刺客におびえたり、メモをとったり、坊に仲間だと思われたり…。いじられ役みたいなとにかく笑ってしまう瞬間に絡む事が多々w

ですが今井氏が出てきた時は完全に威厳と貫禄…そして怒りを帯びた武士に。
あまりの空気の変わり方に「えっ?谷さん???」と一瞬理解が追いつかなかった記憶もw

ここまで感想を書いて思うのはやっぱり僕はギャップに弱いみたいですねw
ベクトルの違う演技を見せられると好きになってしまうようです…遠藤さんも正にその演技のギャップ…幅にやられました!



個人的には名前を挙げさせていただいた方々がとても印象に残りました。
勿論、中岡慎太郎を演じられた桐本さん、陸奥陽之助を演じられた井吹さんもすごかったです!むしろ全員すごかった!!!この劇は出演された全員がいたからここまで素晴らしかったんだと思います!



初めての観劇がこのほたえなで本当に幸せだなと思いました。
正直行こうと思った動機自体はちょこたんです。ちょこたんを観に行きました。

ですが、終わってみれば演者のみなさんの、グワィニャオンのファンになりました!
また観に行くぞーーーーーー!!!!!!