デロイを探せ!(その1) | ゴンブロ!(ゴンの徒然日記)

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戦前の旧朝鮮総督府鉄道局(鮮鉄)唯一の電化区間 京元線の福渓駅-高山駅で使用されたデロイ型電気機関車については、資料が非常に少ない上、戦後の北朝鮮の厚いベールに阻まれ、情報が殆どありません。

東芝府中で1943年に初号機 完成後、1944年4月から営業運転開始、朝鮮戦争後も北朝鮮で使われたらしいといった情報は出回っていますが、就役時の写真も無ければ、戦後の様子も全然わからないんだな、これが。


切手は、戦後、チョンギハ3号(漢字だと「電気化3号」となる?)となってからの姿です。1980年代の北朝鮮の切手ですが、ちょっと京阪電車っぽいカラーリングね。



そんなデロイに昨年奇跡の生存情報があったのは、記憶に新しいところです。

この記事には本当に驚きました!

撮影されたオーストリア人旅行者の大金星です。


http://www.flickr.com/photos/zaruka/4965262736/sizes/o/in/photostream/


右に移っているのがデロイの2010年の姿。撮影は日本海側の高原駅とのこと。

もう少し寄ってくれれば、Detailが判るのに残念。


そんな訳で、私は最近気になってデロイのことを色々調べているので、徐々に成果を発表してまいりましょう。


まず定番のWiki。韓国語版Wikiにはデロイの記事で一項目あり、結構詳しい記載あり。


以下は韓国Wiki本文の抄訳ですが、本邦ではどこにもネタの無い情報であり、本当であればスゴイ話。

京元線はアジア初(?)の直流3000V電化、鉄源駅から金剛山まで延びていた金剛山電鉄は1500V電化でしたから、そもそも電圧が違いますが、試運転位なら異電圧で走らせても問題ないということなのでしょうか。


http://ko.wikipedia.org/wiki/%EB%8D%B0%EB%A1%9C%ED%98%95_%EC%A0%84%EA%B8%B0_%EA%B8%B0%EA%B4%80%EC%B0%A8


그러나, 이후 우선순위가 변경되어 경원선 쪽의 전철화가 먼저 추진되어 복계역에 우선 배치되는 것으로 변경되었으며, 이에 따라 1943년 12월에 초도 1량이 부산항에 입항되어 부산공장에서 조립, 서울(당시의 경성)으로 회송, 전시되었다. 이후 시운전이 필요하였으나, 당시까지 전철 공사가 완성되지 않아서 철원역 구내에서 금강산선 의 설비를 활용해 시운전을 실시하였다고 한다.



(日本語訳)

・・・しかし、以後優先順位が変更されて京元(キョンウォン)線の方の電化が先に推進されて福渓駅にまず配置されることに変更された。これに伴い、1943年12月に最初の1両が釜山港に荷揚げされて釜山工場で組み立てられ、ソウル(当時の京城)に回送、展示された。 試運転が必要だったが、当時電化工事未完成の為、(京元線) 鉄原駅構内で金剛山電気鉄道線の設備を活用して試運転を実施したという。




うーん謎は深まる。


つづきは又!