モシモシとの出会い | イタリア・フィレンツェでいまを生きる

イタリア・フィレンツェでいまを生きる

ハッと気づいた事、日々のこと。
ちょっと特別なことなど書いています。職業は「ぴろこ」です。

本日、明日とちょっと旅行に出かけて来ます!
のでコメントの返事&お伺いはゆっくり帰ってからさせて頂きますね!
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8月の日記で散々、2日かけて義姉の悪口を書きましたが、ココ参照
あのカータンが「出来た嫁」だと絶賛したこの方 は読んでくれてたかな・・・?いや、以前かな・・・)
義姉の御陰で今の私がいます。

 と、いうのも2004年の新年。
ミラノに住んでいた私はイギリスから(傷心旅行で)遊びに来ていた日本人の友達と、トスカーナを周る旅行に出かけました。
2日目のピサで、突然39度の熱が出た私。さすがにビビって、ミラノに帰ろうと提案。
医者である友達は、「んなもんこれ飲んで寝たら大丈夫!」と赤ワインを熱々にして砂糖をたっぷり入れて飲ませ、頓服をくれました。

 3日目のフィレンツェでも調子が良くならず、友達は観光、
私は一人ホテルに残って過ごしていました・・・。
部屋にトイレがなかったため、フロントの前を通るので寝巻きすっぴんでウロウロするのに抵抗はあったものの・・・
その時にたまたま研修でそのホテルにいた、ゆかちゃんと出会えました。

 さらに次の日も調子が良くなくて、「いや、この調子では楽しい旅行は無理やし、やっぱりミラノへ戻るわ~」と言う私に
「いや、悪いけど温泉までは付き合ってもらうで!この五十肩を直そうとイギリスから来た私に免じて!!看病するから~~」と懇願され、ふらふらしている私はしゃあないか・・・とあきらめそのホテルでふて寝。

 その温泉に予約した日が迫って、私はなんとか調子を取り戻しシエナまで電車で向い、少しシエナ観光をして、バス乗り場に行くとちょうど私たちが行くべき温泉を経由するバスが出るというので、大急ぎで乗りました。
お~い、ホテル予約してるのは明日やで~
 でも、乗った。途中で運転手に、「後ろから来るバスに乗り換えたらその町まで連れてってくれるから!」と突然言われて、大急ぎで荷物を抱えて(友達は五十肩の為荷物持ちは私が担当してたなあ)降りるも、お月様がきれいで空に何もかも吸い込まれそうな夜だった。

 無事にその村Bagnio Vignoniに到着して、二人で興奮。
あまりにも小さいその村の中心に、温泉の源泉があり大きいプールの様に作られた池があり、でもそこに入る事は出来ず、唯一温泉浴場として経営しているのが私たちがミラノで見た雑誌に載っていたホテルだった。
 そのホテルが満室なのは知っていたので、バス停の目の前にあったホテルに飛び込みました。

 バスタブのついた新婚さん向けのとってもラブリーな部屋に通されて、疲れ果てた私たちは適当に食事をして、泥のように眠り、朝になると目的だった例のホテルへと向かった。
その細やかな配慮がされた四つ星ホテルでのびのび〜〜〜
温泉はイタリアによくあるぬるいものではなく、かなり温かい日本人好みのものでした。
 私たちは滝に打たれたり、瞑想してみたり、デッキで横になったりとその温泉を思う存分味わいました。

 日曜だったので家族連れも多かったのだけど、その中に目立つ美男美女カップルがいました。彼らも瞑想してみたりしていて、友達と二人で
「きれいなカップルやんなあ」とチラチラ見ていた。
夕方の5時になると、外から来た人たちは帰らされてしまうのですが、
ホテルに滞在している私たちは、まだ残ってもよかったのでのんびり浸かっていました。
そこへ、そのカップルの女性が私たちの方へ急いでやって来るではないですか。
それが今の義姉、バルビ。


barbi


絵は下手だけど当時ジュリアロバーツに似てた!(今は痩せてしまって、違うかんじ)

B「あなたたち、日本人ですか?」
私「そうです」
B「なんて素敵!実は昨日私たちラスト・サムライを観て来て、とっても感動したの。あなたたちの文化にすごく惹かれてああ、日本人と話がしたいな、って思っていた所だったの」
友達「それは光栄です」
B「初めて会うのにこんな事言うのはおかしいけど、もう一度会いたいから、もしフィレンツェに来る事があったら私たちの家に来てね」
友達が私に日本語で
「そんなん言うても、私も一回日本に帰ったらそれどこちゃうしなあ・・・明日とか行ったらあかんのかな?」
「あんた、月曜やで、いややろ」
「言うてみようや~」

そんな日本語での会話を見て「ああ~なんて魅力的な響きの言葉なの!!」
と喜んでいたバルビ。
私「あの~しばらく来れそうもないので明日などはだめですよね?」
と言ってみると
「もちろん大丈夫よ!ベッドがないので泊めてはあげられないけど、次回は泊まれるようにしておくわ!」との返事。

 そんなこんなで、フィレンツェから30分バスに揺られてやってきたのを
当時彼氏で、今はバルビの夫のレオが迎えに来てくれました。
車の中で「彼女の弟も来るって」と言うレオの言葉に
友達が「ちょっと!あんた!その人ちゃうん!?あんたの相手!!」


leo100


 家に入ると、バルビとその弟モシモシ(今の夫~)が出迎えてくれました。

それからのことはがば~っと、はしょりますが、
なんかなあ、まさかねえ・・・
 そんなわけで、義姉があの日に温泉に来てくれていなければ、
今のこの生活はなかったわけです。
あ、あと、ラストサムライという映画がなければ・・・ケン・ワタナベありがとうよ!
 
たまーにこの夏のバカンスみたいにムカつく時があるものの、
彼女の優しさや、詩的な所が大好きで、心から尊敬している、っていうのを
書いておこうと思いました。



 偶然にも、この5月の結婚の時に、モシモシの同僚達が
プレゼントしてくれたのが、私が友人と滞在&バルビと出会った温泉のホテルの招待状でした。



もちろん、こんなエピソードは知らないで、それを選んでくれたそうで、
この温泉には深いご縁を感じずにはいられません・・・。

 そんなこんなで、新婚温泉旅行へ行って参ります☆
もちろん娘も一緒にね!