『楽園の日々―アーサー・C・クラークの回想』  アーサー・C・クラーク 山高昭 訳 早川文庫SF | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

『楽園の日々―アーサー・C・クラークの回想』  アーサー・C・クラーク 山高昭 訳 早川文庫SF

楽園の日々―アーサー・C・クラークの回想 (ハヤカワ文庫 SF ク 1-44)/アーサー C.クラーク
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巨匠アーサー・C・クラーク


SF雑誌アスタウンディングに掲載された古いSFをネタに


爆笑ノリツッコミの書評を展開!


科学の勉強になります。


自分の過去のミスも斬ってるのがさすが。


どの本にも収録されてない短編も2作入ってるので、


NF文庫でなくてSF文庫でOK。


自叙伝の要素もあるが、


捨てろタイプな、苦労して努力して巨匠になりましたという


陳腐な描写が無くてとてもさわやかである。


アーサー・C・クラーク がこんなにユーモアのセンスがあったなんて、


凄い新鮮に感じました。


『現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章』


『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ』


有名になったスーパーストリング理論の


10次元や26次元の宇宙論も、


SF小説を擁護する為にギャグとして使っているのが素晴しい。


物理や数学ギャグがやや物足りないのが欠点。


フェルミのパラドックスネタでハンガリー人が出てくるのは、


「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由」 と同じだが、


他にもハンガリー人が出てくるのに、


フォン・ノイマンネタが無いのは残念。


五次方程式ネタでガロアとラグランジュが出てくるのに、


アーベルが出てこないのは、


巨匠アーサー・C・クラーク 痛恨のミスですな。


天文学や物理や数学の話題だけでなくて、


イカフェチ、海フェチの話題も爆裂してます。


禁断のショタコン(ホモ)疑惑の答えも載ってます。


もちろん否定してますがねw