2013年2月9日(土)
先週末で娘の中学受験も無事終了したため、精力的に街道歩きや江戸巡りを再開しようという事で、早速青梅街道の続きを歩きました。歩いたのは前回ゴールの西武線の東大和駅から、JR八高線の箱根ヶ崎駅までの区間です。後で説明しますが少し遠回りした事もあってこの日の歩行距離は14km。
歩行ルートはこちらです。
午前7時に松戸市内を出発し、山手線-西武拝島線と乗り継ぎ8時21分に東大和市に到着。早速スタートを切ります。
この日は北風が強く本当に体感温度の寒い日でした。暫く歩いていれば体が温まる事は承知していましたが、撮影用に買った指先の出る手袋では指先が余りに冷たくて出発直後は撮影するために手をポケットから出すのも億劫になる始末。
しかし、今日持ってきたカメラは新品のペンタックス K-30、入門者用のデジタル一眼カメラです。従来の愛機PEN E-PM1はいわゆるミラーレス機という、端折って言うと「簡易一眼」だったのですがK-30は正真正面のデジタル一眼レフです。折角おニューを持ってきたのだからと、指先が冷えるのを我慢して撮影開始です。
地図の上での青梅街道は東大和市駅から北北西に進んでいますが、そちらではなく西北西方面に進むのが旧道。進行方向には東京-山梨の県境にある山々がきれいに見えていて、寒いながらも何か幸先良し!
暫く歩くと右手に大きな森永の工場が見えます。
このあたり青梅街道旧道は桜並木が続いていて2ヵ月ほど後はさぞや綺麗な事でしょう。
更に進むと多摩モノレールの下をくぐりますが、交差点にある駅の名前はズバリ『桜街道』。良い名前ですね。
単に「○○ニュータウン」とか「○○の杜」みたいな名前を付けるよりよほどセンス良いんじゃないかな、などと思います。
やがて街道は両側に都営の村山団地の棟が無数に並び始めますが、途中で歩道橋に登り進行方向を撮ってみます。
冬はこういうきれいな雪山の景色が見られて嫌いではないです。
村山団地が途切れて1km弱ほど歩くと道路右手に、現代道路の標識で「江戸街道」とあります。江戸から各地に発している街道は、反対側から見ると全部江戸行きの街道ですからね。
やがて青梅街道は「榎」という交差点に差し掛かり、車道は行きどまりの様な感じですが、旧道はそのまま細くなった道に直進です。
上の写真で銀色の車が見えている方に進むのが正しいコース。
旧道を進むとやがて大きなイーオンのモールショップが現れます。本来の青梅街道のルートはこの写真の真正面の方向に伸びていた様です。
地図の上に本来のルートを想定するとこんな感じですね。イーオンの先の旧道部分にまっすぐ繋がるのでこれは概ね正しいかと思います。
当然このコースは進めないので、イーオンの南側を進んでイーオン敷地を越えたら北上して旧道ルートに復帰しますが、イーオンを越えた伊奈平橋(いなだいらばし)のところに残堀川という川が流れています。
この残堀川、近くの狭山湖が水源との事ですが、かなり水源から近い
はずなのにほとんど水がありません。
伊奈平橋から少し北上した後、左折する道が旧道で、その入口はこんな感じです。
ここから少し歩くとさっき見えた残堀川に差し掛かるので、上砂橋を渡って旧道を進むとすぐに車道と合流。
暫く青梅街道は真直ぐ伸びており、山々もきれいに見えています。気温もぬるんで、空も真っ青で良い気分で歩けます。
更に進むと、梅の木があるお宅がありひと足早い梅の花を少し堪能。最近梅の花や桜の花が咲くのが本当にうれしく感じられる様になってきたのは、まぁ年のせいもあるかな。。
実はこのまま旧道ルートに沿ってまっすぐ歩くと、米軍横田基地にぶちあたり、進めなくなってしまうのですが一応見に行くことにします。(それが冒頭に書いた「遠回り」です)
街道をまっすぐ進むと、化学品の匂いがしてきてIHIの瑞穂工場が表れてきます。
IHIの敷地を越えると車道は急に90度右に曲がり、細ーい農道が旧道ルートの跡となっているので直進を続けます。すると、、
仕方がないので少し引き返し、比較的新しい青梅街道旧道を目指します。しかしこのあたり、正直申し上げて都内にいるという実感は感じにくくなっています。
調べてみると、少し戻ったセブンイレブンのある角(グリーンタウン南交差点)の少し北に青梅街道の道標があることと、少し西に進んだところのジョイフル本田の瑞穂店のところに一本榎があるとの事で、
そちらが新しい旧道らしいのでルートをこんな風に想像してみます。
さて、グリーンタウン南交差点を曲がるとこんな道が伸びています。
この自然なS字状カーブはどうも旧道の匂いがしますねぇ。
桜並木を横切るところで道標を発見!
「武州多摩郡岸村右羽村」と書いてありますね。この裏側には青梅道と書いてあるらしいのですが、刻んだ字が風化でかなり読みづらくなっていました。
さきほど想定したルートに沿って歩いてゆきます。なんとなく道の感じは旧道を歩いているんじゃないかなーと思えます。
ジョイフル本田の敷地の北東の隅に一本榎と、江戸街道の標識を見つけました。青梅街道、一里塚などを見た記憶が無く、こういうものがあるとちょっと嬉しくなります。
上の写真の江戸街道看板の方向に進むと、旧道はやがて現在の新青梅街道(車道)を斜めに横切って進みますが、やがて街道が瑞穂町立瑞穂第一小学校に差し掛かると学校の植え込みに再び江戸街道看板が!
この地域では街道の保存気運が高いのではないかと思います。
やがて街道左手には染物屋さんがあり、わずかに街道風情が味わえました。
この先で旧道は一旦北上(右折)し、すぐに左折しますがその左折の角に明治5年創業の漢方薬屋「會田屋」があり、また少し街道風情を添えています。
ここで左折して暫く進むと、臨済宗建長寺派の寺院、圓福寺があり、ざっとお参りをしました。
かなり立派なお寺でしたよ。
そこから少し進んで東京環状道路(都道166号)を越えると、すぐにJR八高線の踏切があります。
この写真の方向にずっと進むと高崎まで繋がってるんですね。
線路を越えたところでこの日の街道歩きは終了、左折してJR箱根ヶ崎駅に向かいます。
駅の改札は2Fにあったので、エスカレーターで上にあがるとガラス張りの建屋の中から山々が非常によく見えました。
あの山の向こうは甲斐の国です。
青梅まで残り約10km程度なので、次回が青梅街道最終回になります。かなり近々一気にゴールインを狙っていこうと思います。
今までは街道を歩いていても、受験の関係で早めに帰宅して受験勉強を見る習慣だったのですが、今後はゆったりと歩けるため青梅街道を歩き終わったら多少遠い街道も歩けそうで楽しみです。
2013年2月9日(土)アップ