井戸と8ハウス | ま る ご と 食 堂

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先日の冬至の易占いで、その時の感想をブログ→★にアップしましたが、翡翠先生からもそれについて、ご自身のブログで取り上げていただきました。ありがとうございます!

 

無意識の井戸から水を汲む @「翡翠輝子の招福日記」より

 

「水風井(すいふうせい)」という、どちらかといえば地味めで淡々とした卦の意味が、翡翠先生の記事でどんどんユニークに発想が拡がる様を読んで、ますます易に惹かれて来ました。揺れるニッチな乙女心。インド占星術で今手一杯なのに、どうしてくれる。そして、翡翠先生のブログを読み進めると、こんなことが書かれていました。

 

易では連想や駄洒落、使えるものは何でも使います。

 

なんですとーーーーーー!?  そうなの? うはははは!

森羅万象を扱う八卦の象意には、連想や駄洒落なんてのもアリなんですか〜?うそーん? ますます面白くなって来たぞ、易の世界。で、さらに読み進めると。。。

 

「沢水困(たくすいこん)が出たら、タクシーが来なくて困った。『タクシー来ん』で沢水困」。
おやじギャクじゃありません。発言主は人相の大家にして易の達人の
天道春樹先生です。占い雑誌で天道先生の連載原稿を担当していた頃、編集者の求めに応じて自在に易を立てる天道先生のスタイルから大いに学びました。 

 

なんてこった。ワクワクする。こういうの好きだ。こりゃあ楽しいではないかい。いやいや、素人がいきなり言葉遊びに飛ぶのは危険、まずは基本ありき、というのはもちろん何事においても鉄板でしょうけど、それにしてもここまで発想豊かに読むのを許される、易の懐の深さと、だからこその難しさに、ますます魅力を感じずにはいられません!

 

さらには、こんなところまで話が広がって、、、

 

村上春樹の作品では、井戸は無意識や精神世界への入り口です。
ねじまき鳥クロニクル』では、ノモンハン戦争の井戸と主人公の近所にある枯れた井戸が重要な意味を持ち、井戸に落とされたり、自ら降りていくことで、普遍的無意識という地下水脈を探ります。
そして、
村上春樹には日本におけるユング心理学の第一人者、河合隼雄との対談集もあります。

 

井戸は無意識や精神世界の入り口。。。確かに、そういう解釈もアリですよね。。。

なんだか最初は、平凡で地味と思った「水風井」が、どんどんミステリアスな異世界に感じて来ちゃいました。(にしても、翡翠先生の博学っぷりは凄い! 脳みそをインストールしたい)

 

子供の頃、漢字を覚えるのが苦手だったのが尾を引いて、いまだに漢字に苦手意識があり、それゆえ、易や東洋占術の漢字だらけの世界に近寄らないでいましたが、こんな楽しい世界だったとは!! 食わず嫌いは勿体なかった。易の神様のハイカラさに、もっと触れてみたくなりました。まずは、コソ勉から始めるかなぁ。。。

 

…という翡翠先生の記事を拝読した後で、昨日もインド占星術のカフェ鑑定を「井戸」のつく地名で行って来ましたが、なんか非常に濃かった。。。まさに井戸の底ようなディープなところまで降りて、お話を伺った印象でした。

 

井戸の底へ降りる、と言えば、占星術では8ハウスの世界です。自分ではコントロールできないハウスゆえ、突然の変化に巻き込まれる。しかしなんかね、あえて自ら深みにハマっているようにも、周囲からは見えるんですけどね、きっと本人にもどうにもならないんでしょうね。そんなどこか確信犯的な依存性が潜むミステリアスな世界。わかっちゃいるけどやめられない、秘密の(そして無意識の)中毒的な魅力と怪しさが沈殿する世界。

 

私はインドでも西洋でも、ネイタルチャートの8ハウスに天体がないので、やはり8ハウスに天体を多く持つ方のお話を伺うと、豊かな異世界ぶりにただただ呆然としてしまうことがあります。しかし、それを聞いたところで、内容がトンデモ秘密結社すぎて、ブログでは1ミリたりともシェアできんのです。なので、マジびっくりしたな!もう!と感嘆符しか書くことができんのです。いやー、これからの一年間は、まさに井戸に降りては上がる「水風井」の年になるのかも!?と、ざわざわ感じた1日でした。

 

てなことをつらつら思っていたら、夜に実家の母から電話があって、その内容がまたもや8ハウス的な「あー(脱力)、そりゃあどーしょうもないね…」としか返せない無念な内容で、改めて生まれ故郷の8ハウスっぷりを実感した次第です。あの土地は、外には漏らせぬネタの宝庫だよ。でもきっと、どこの田舎の集落にも、その土地の住人しか知らない秘密がドロドロ溜まっているんだろうな、とも思います。

 

もちろん、鍋からカレーをすくってお皿に盛るのも、井戸の意味にはあるので、そちらもますます充実させていく所存ですよ!と明るい話で今日のところは締めておこう。