東京にもあったんだ(福山雅治の歌じゃないよ) | 炸熱~歌キチ、愛をうたう~

東京にもあったんだ(福山雅治の歌じゃないよ)

こんなメチャクチャなの、あり?!

By 中村雅俊(俳優・歌手)


私も彼の感想に同感です。


この映画はすごい!


なんてハチャメチャな映画なんだあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!


人が死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。


踊るようにじゃんじゃん人が死んでゆくのを観ていると

サム・ペキンパー監督の名作ヴァイオレンス・アクション映画『ワイルドバンチ』を思い出してしまった。


うーん、ビューチフル!!


そして、エロくて、笑えて、キャストも超豪華。

これが自主映画だというのだから勿体無い。


東京にもあったんだ。

こんなやりたい放題、失礼(笑)、自分の作りたい世界をとことん追求し尽くした映画が。


何ともステキじゃあないですか。


武田真治


SHINJI TAKEDA as SAI


久々に見る武田真治は肉体を極限まで鍛え、マッチョなムキムキMANに変身。

ストイックでクールな主人公を熱演、新境地を開く。


武田真治② 武田真治③


ラブデス⑤

そして、映画初出演、初演技の新人NorA


NorA③NorA④
NorA⑤


NorA as Sheila


顔的には中谷美紀や柴咲コウのようなキツ系の美人。


男を手玉に取るファムファタール(魔性の女)をエロティックに好演。


NorA⑥

そしてあのお茶の間2時間サスペンスドラマの帝王 船越英一郎


ラブデス③


EIICHIRO FUNAKOSHI as Kurogane


最高にぶっ飛んだ演技で観る者の度肝を抜く(左手に持っているのは一体なんだあぁぁ?)。


それがこの


ラブデス チラシ

ラブデス LOVEDEATH
ラブデス


Versus』『あずみ』『スカイハイ』の北村龍平監督作品。


ラブデス⑧

ストーリーなんて気にするな!

細かいことは置いておけ!

その場その場を楽しむべし!


3億5480万3500円をめぐり逃げる男女追う者たち攻防戦をひたすら

馬鹿馬鹿しく笑いに満ちた展開で描くハイパーバイオレンスギャグアクション


ラブデス⑥

主演の二人は勿論だが脇役に至るまで全てが(いい意味で)イカレてる映画


個人的に六平直政as刑事アグリマサオが好きだ。

脳味噌丸出しで急に幼児化してしまう分裂症的役を怪演快演。

うーんエキセントリック!!


ラブデス④


北見敏之as警官クニアキとの漫才のようなコントのような

絶妙な掛け合いの楽しさは必見。


そしてロックン・ローラー大友康平asクロガネ会の若頭ジュウモンジの渋さ。

なんていい声!低音の台詞の心地よさに酔え!


ラブデス②


寺島 進as寺島 進似の悪徳刑事ゴン

池内博之asヤクザが苦手の刑事ホシ

この凸凹コンビの会話のキャッチボールのおバカぶりと

死に様のコテコテな可笑しさ。


森本レオ&インリン・オブ・ジョイトイasファーザー&シスター

の、マニアが泣いて喜ぶ、え、この役必要なの?的存在(笑)


インリン&森本レオ

IZAMasガモウ率いる狂犬軍団(あっ歌手の川村カオリがいる!)の

余りにストレートすぎて笑うしかない傍若無人な仕事振り

この人たちの会話がとてもおかしいのです。

人の命を何だと思ってるんだああぁぁぁ!!!


ラブデス ⑪

泉谷しげるasジンノ大親分の何をそこまで切れる必要があるのかさっぱり分からない

イカレポンチぶりと圧倒的存在感


吉岡美穂asジンノの愛人静江のあっと驚く飛び道具に唖然!!!


泉谷&吉岡


杉本 彩asユマ珍しく色物でない割りとまともな役回りにびっくり、でもフェロモンは健在でちょっと安心。


竹内 力asサイの兄貴分コウちゃんイブシ銀演技

あれ?カッコいいはずなのに笑えるのはなぜ?


ガモウ狂犬軍団に殺される人々の中には

八木沙織、渡辺裕之、津田寛治、川合千春asバカップルズ

などかつてのアイドルや名脇役が顔を見せ、馬鹿馬鹿しい役を

楽しんで演じている。


パンフには名前がないが

あっと驚くサプライズ・ゲストあり!

大○○朋とか吉○由○とか・・・(バレバレか?)


そして、あの「愛は勝つ」のKAN(なつかしい~)as医者が役者としてイイ味の演技で魅せる。


名バイ・プレイヤーの深浦加奈子asドーナツ屋のおばちゃんは色目を使って男を誘惑。

これがまたそこら辺にいそうで、違和感なく画に溶け込み、上手いなあ、さすがだね。   


主役から脇役に至るまでまともなキャラが一人もいないという

恐ろしく濃厚なお好み焼きのソースのような役者陣の演技


ごちそうさまです!


現在から過去、また現在に戻るという時間戻し作法など

北村龍平監督のB級感覚が最大限に生かされた構成は

あの名作『Versus』に勝るとも劣らない出来。


そして裸体を出さずにエロスを表現

これはかなりの技術ですよ。

丸見せよりも、チラリズムに感じてしまうのと同じ感覚でしょうね


二時間半ゆうばり映画祭では3時間ヴァージョンだった)

の上映時間も長いと感じることは全くなし。


受け付けない人はひたすら受け付けず

間違って気に入ってしまった人はひたすらドツボに嵌ってしまうだろう


そんな観る人を選ぶ映画


気になった人は是非お試しを!


でも、ここまで己を貫いて独自の世界を提示してくれると

逆に気持ちいいねえ!


みなさん、やるんなら中途半端は止めましょう


この映画くらいにとことん自分色を追求するべし!!!


ラブデス チラシ②


P・S


このシーン好きなんですよ


ラブデス⑦

ふたりがこの体勢のまま「せえーの」で一緒にに自分の誕生日を言うんですけど・・・・・・。


でもね・・・。