しも、シモ、SIMO・・・・・・ <下北サンデーズを語る 壱>
しも、シモ、SIMO、下北沢。
下北沢といえば劇場。
南口を出ると目の前に見える駅前劇場とOFFOFFシアター。
雑貨屋のあるビルの4階にある空間リバティ。
もっとも有名な本多劇場。
そこを越えると少し先に「劇」小劇場
さらに進んで大通りを左折直進すると左手に北沢タウンホール。
その先にザ・スズナリ。
どの劇場にも芝居やダンス公演を観に行ったことがある。
うち「劇」小劇場とザ・スズナリは、かつて私も舞台に立ったことがある。
そんな下北沢を舞台に物語は進む。
大好きな堤幸彦監督の待望の新作ドラマ「下北サンデーズ」
![下北サンデーズ](https://stat.ameba.jp/user_images/a9/2f/10008107329_s.jpg?caw=800)
「池袋ウエストゲートパーク」に次ぐ石田衣良原作。
脚本は元ハイレグジーザスの河原雅彦。
堤監督とは「ピカ☆ンチ」で仕事済み。
話題作「ハチミツとクローバー」の脚本も彼が手がける。
実に楽しい作品である。
上戸彩asゆいかが大学の入学式にゲリラ・パフォーマンスをしに来た劇団「下北サンデーズ」
の舞台を観てしまった、観させられた?ことから彼女が舞台というものにハマッテ行くお話。
テンポのいい会話と楽しい映像で飽きさせない。
バイ・プレーヤーに半海一晃(「ハンドク」「愛なんていらねえよ、夏」)、
信川清順(「バンパイヤホスト」「アキハバラ@DEEP」)など私が好きな役者も名前を連ねる。
ナイロン100℃のケラさんも顔を出してましたね。
小劇場の劇団員のノルマの恐怖とか
貧乏暮らしでパンの耳とラーメンの替え玉50円が主食とか耳の痛い話には説得力がある。
特に古田新太as稽古場を貸している男の「お前らはクズだ」の一言に対し
ゆいかの「形ではない情熱が伝わってきて感動した」という劇団を弁護する台詞に
夢に賭ける若者を応援する作り手の思いを感じた。
ありきたりの言葉かもしれないけど
一度しかない人生、悔いのないように生きてみてはどうだろうか
そんなメッセージが込められたドラマだと思う。
舞台をやりながら生きて行くのは想像以上に辛いということを
身をもってよく知っているだけに
この作品の登場人物たちに非常に親近感を覚え、えらく共感してしまった。
堤監督自身も、「久々の連ドラに力入りすぎて失敗するかも・・・」
と言っておられましたが、是非いい意味で失敗してほしいと思う。
思う存分弾けてください!
期待しております。
毎週木曜、目が離せないドラマが一つ出来た。
早くも来週が楽しみである。