これこそ恋愛ドラマの真骨頂!
- ポニーキャニオン
- 愛なんていらねえよ、夏 DVD-BOX
愛なんていらねえよ、夏
脚本: 龍居由佳里 演出: 堤 幸彦他
この記事を書くに当たり、昨日改めて1話、2話を観直してみた。
カッコいい!オープニングから切れのあるカッコいい映像!
初めて観たときの印象って、後で観ると色褪せたりするのだけれど、
この作品には全くそれがなかった。
むしろ、この作品の素晴らしさを再確認した。
堤幸彦監督はご存知の通り、名作(迷作)と謳われている数多のドラマを生み出した稀代の演出家である。
『ケイゾク』『ハンドク』『IWGP』『トリック』など、どれも大好きだ。
だが、声を大にして言いたい!
監督のの最高傑作はこの『いら夏』(ファンの間ではこう呼ばれているらしい)だと!!
堤監督は、以前「自分は照れ屋だから、ストレートに恋愛を描けない」といっていたが
この作品ではその言葉が嘘のように、切ない恋愛を見事に表現している。
この作品があったからこそ、『セカチュー』ドラマ版の演出への抜擢があったのだと私は思う。
なぜなら、これまでの仕事から考えると、
『セカチュー』は堤監督向きの作品ではないと
誰もが思うに違いないからだ。
優れた映像作家というのは“台詞の行間を表現する”のが上手い。
台詞の行間とは、いわゆる台本の中の「・・・・・・・」の部分である。
役者が語らずとも、そこに挿入された映像が人物の心情を代弁している。
この作品はそういう点でも非常に完成度が高い。
登場人物が余計なことをしゃべらなくても、何を考えているのかが分かる。
視聴率が振るわなかったとか、そんなことは無関係。
この作品の素晴らしさは、ネット販売のDVD-BOXに、
プレミアがついていることからも明らか。
早目に買っておいて良かった!!(°∀°)b
「なにしゃべってんだか全然わかんない」など渡部さんの過剰な演技が話題になったが、
私はありだと思う。
そんなことは置いておいて余りある程の傑作である。
堤監督の映像美と広末涼子の演技、坂口良子、森本レオ、半海一晃などの個性溢れる演技派の胡散臭い演技は必見!!!
私がこのドラマで1番好きなのは
最終回
目の見えるようになった広末嬢が
渡部兄いを探すために目を瞑り、
五感を研ぎ澄ませて
ついに発見するシーンである。
このシーン最高!!↑
やべぇ泣くかも。
゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
↑ どうぞご自由に!!
(乗り突っ込み)
堤幸彦監督演出作品中
最もお薦め!