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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)2月26日(日曜日)
         通算第5200号  <前日発行>
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 強気、楽天ムードのCPAC(全米保守政治行動委員会)大会
  「我々の時代が来た」(ペンス)「偉大な大統領になる」(ヘリティジ財団会長)
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 トランプ大統領は2月24日、異例の記者会見を行った(正確には記者会見を中止し、記者懇談会としてFOXやウォールストリートジャーナルなど十数社だけを招いた)。
偏向メディアのCNN、ニューヨークタイムズなどを「嘘ニュースであり、国民の敵だ」として締め出したのだ。

 快挙と言えば快挙、首相の記者会見から朝日新聞、東京新聞、NHKを締め出すようなものであろう。「朝日新聞は国民の敵だ」と安倍首相が言ったら、どういう騒ぎになるか、想像してみると、よく判る。

 その後、トランプ大統領はCPACの年次総会へ向かった。
 おしからワシントンDCのおとなりメリーランド州で開催されていたCPAC(全米保守政治行動委員会)はお祭り騒ぎになって、トランプ大統領、ペンス副大統領を筆頭にベトシー・デバス教育長官ら閣僚、プリーバス、バノンら大統領補佐官も勢揃いして、保守の勝利を謳った。

 英国や欧州の保守政党、グループからも来賓が登壇し、「嘘ニュースを伝えるメディアは敵」などと訴えた。

 「次の八年、われわれの大統領が続く」(ウエイン・ラピエール全米ライフル協会副会長)。
 「この政権は公約したことをすべて実行する」(バノン上級顧問)
 「健康保険制度でオバマケアは『ガン』だった。あたらしいシステムの構築を」(ジム・デミント前上院議員、ヘリティジ財団会長)
 「われわれの時代だ」(ペンス副大統領)。

 CPACのマット・シュラプ議長は「トランプは偉大な大統領となって歴史に残る」と一際高くトランプ礼讃。

 CPACは共和党右派の本丸であり、2011年の状況下では運動が萎み、イデオロギーが強調された寂しい大会だった。
2016年にはトランプは予備選の最中、共和党主流派、右派、ウォール街派すべてを敵に回していたから出席しなかった。
 2017年の大会は勝利の酔いがまだ尾を引いており、一方的な宣伝、アジ演説も見られたが、ティパーティ(茶会)のテッド・クルーズ議員らも出席し、発言した。

共和党あげての挙党態勢という状況ではないが、トランプ政権をもり立てようという合意が、共和党の末端組織にも拡がったという意味で、大変化の大会だった。

     ▽△◎み□◇▽や□◎○ざ◎□○き○□◇
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW
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 AIが人間の知性を越える日(シンギュラリティ)の恐怖が語られているが
   AIの限界と、失業の増加という初歩的疑問にやさしく回答

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井上智洋『人工知能と経済の未来』(文春新書)
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 失業が増えて暗い未来のシミュレーションかと言えば、むしろ逆である。英知がAIに代替されることはないというのが結論で、それならいま喧しく言われている「シンギュラリティ」の恐怖は去るということだが、かならずしも明るい楽観論でもない。
 だから読み終えてもすっきりしない本である。
 「計算機科学者の一人、ハーバード・サイモンは、1957年に10年以内にコンピュータはチェスのチャンピオンを打ち負かすと予測していますが、実際にそれが実現したのは40年後の1997年です。チェスのようなコンピュータに向いているジャンルですらこの体たらくでした」
 しかしいま将棋、囲碁で王座を負かすのはAIである。
 20世紀初頭にはケインズが「技術的失業」について言及している。しかしこのケインズの警告直後からウォール街の暴落に端を発した世界大恐慌がおこって、技術的失業などと言うタームはつい最近まで聞かれなかった。
ちなみに技術的失業は(TECHONOLOGICAL UNEMPLOYMENT)である。
 「コンピュータが全人類の知性を越える未来のある時点のことをシンギュラリティ」と言い出したのはアメリカ人発明家レイ・カーツワイル(2005年)だった。
 しかし、その後のAIの発展を考察していくと、パターン認識、データ識別、その演算速度で人間はAIにかなわないけれども、それなら「人間の意識はコンピュータにアップロード出来るか?」とう問題が浮上する。
 つまり、音楽、和歌、詩歌、映画、小説、アートをAIが計算機で策定し創造することが出来るのかという問題だ。
 AIが紫式部や井原西鶴を越えるのか?
 著者は、この問題を、「AIは『G線上のアリア』を生み出せるか」と問いかける。
「人間は多種多様な欲望や感性を持っている」のであり、人類の感覚の通有性があるが、「AIと人間の間に感覚の通有性がアプリオリには存在しません」という。
 要するに、ブルーカラー、ホワイトカラーの一部の職を奪うにせよ、AIロボットは人間を越えられない幾つかの壁があり、「創造系」の職業、「経営・管理」、そして「もてなし」という領域の職種を凌駕できることは想定しにくいと結論している。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号で書評のあった門田隆将 vs 石平『世界が地獄を見る時』(ビジネス社)の書評への感想です。
(1)生存圏の発想/20世紀には欧州で過剰人口になやむナチスドイツが資源(石油、食糧)の入手を主張して独ソ戦を仕掛けました。中共もナチスの主張を始めたということで、過剰人口が生み出す思想です。
 この国内的解決は人口調節ですが、中共は一人子政策を止めるということで今後爆発的に人口が増えるでしょう。すでにアフリカ、豪州に進出しており、南米も狙われているのでしょう。
(2)日本の被害/日本は北海道など各地で土地を買っている。その後日本人の立ち入りを実質禁止し租界化を進めるでしょう。
  日本は米国のように外国資本の底地の買い取りを禁止すべきです。
(3)対抗/国防力を高めるしかありません。米国は300%身代わり被爆はしません。
(4)歴史的被害者偽装に注意/中共はアヘン戦争で侵略されたといいますが中共はチベットやウィグルを残酷に侵略しており、被害者偽装は認められません。
   (東海子)


(宮崎正弘のコメント)中国人の「生存圏」の概念はナチスとは意識が異なるようです。石さんはそういう意味では使っていません。
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『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円)
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
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